ポレポレ坐 徹の部屋vol.42

ポレポレ坐、帰ってきた徹の部屋では、ミッシェルとニンに対して、邦楽・雅楽のゲストが入ります。

そもそもこのゲスト選びはシンプルでした。昨年盛夏のジャック・ディミエール(スイス・ピアノ)の首都圏での演奏のゲストから選びました。

新しい世代の邦楽・雅楽の奏者たちは、自らが日本の伝統音楽を遵守して伝えるということから大きく飛翔していて、世界の流れのなかでの自分たちの位置(マッピング)も充分に心得ています。
さらに、現代の作曲家との共同作業も続けていて、特殊奏法も即興演奏も当たり前のように自家薬篭中の物にしています。家元制や宮中などの軛もまだまだいろいろとあるでしょうが、活躍できる場所は世界中に広がっています。

昨年ジャックさんの時は、準備の時間も経済の余裕もない中でした。そんな条件でも、喜んで参加の意思を示し、潑剌たる演奏を聴かせてくれたことは、私にもジャックにも大いなる喜びと希望を示してくれました。

かつて私が、邦楽や雅楽・能楽などの奏者を共演者として迎えたときは、「色物」のような扱いでしたし、家元制や楽器店との関係も厳しい状態であることが私にもひしひしと伝わってきました。

いまや、そういうコラボレーションも当たり前のようにライブハウスでも行われています。素晴らしいことです。

昨年のジャックさんのゲスト達が一堂に会し、何かが出来たらな〜、この出会いは活かさないとならない、と思っていたので、今回はあっという間に決まったのです。

私が手術のために現場に居ることが出来ないのは、返す返すも残念無念ですが、素晴らしいセッションになることは当たり前、想像を超え、将来へ、世界へ繫がり・広がる切っ掛けのセッションになること必定です。

どうぞ、私の代わりに体験してきて、リポートをお寄せ下さいませ。いつか、必ずや、私も参加してのオルケスタにしたいです!そのためにも来週の手術を切り抜けます!

どうぞよろしくお願いいたします。

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ミッシェルの息(自らの心)が風となり鳥に姿を変え「使い」として天の意思を伝えます。木や草や皮を松脂の助けで擦り、軋み出る音が大地や海に共振・共鳴し、ニンの身体を通して答えます。

風になったミッシェルの音は音程を放棄し、時空に偏在し、大地や海の響きとなったニンの打楽器は音程を手に入れ歌を取り戻します。そうやって混じり合った音は沈黙のコトバとなりバベルの塔を突き崩し山川草木を躍らせるのです。

対するは、何百年を生き残った楽器達とその意志を伝える触媒となる現代人。彼等の身体を通して、太古の風が今の風となり、未来への風となり東中野の空間から発せられます!

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「徹の部屋vol.42 雅楽・邦楽の新しい奏者たちとの共演 伝統と現代はコインの裏表だった!」
7.10 (月)19:00 開場 19:30 開演
会場:space&cafe ポレポレ坐 (http://za.polepoletimes.jp/
with:田中悠美子(三味線・大正琴・声)黒田鈴尊(尺八)深山マクイーン時田(箏)大塚惇平(笙)
住所:東京都中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル1F
料金: 予約3,500円/当日4,000円(ワンドリンク付)
予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Mail:event@polepoletimes.jp