つくばアートセンターは、アーティストインレジデンスを始めていて、諸外国のアーティスト達が日本人アーティストと共に集まって生活し作品を創り、展示するという理想的なことを行っています。

美術家同士のほうがミュージシャンよりこういう行動に積極的で、成功し、持続しているようです。ミュージシャンは、現場に開演時間までに表れればなんとかなるのですが、美術家はそうは行きません。時間が掛かるし、展示する場を見てから作品も変わってくる、生活をすることでも作品は変わってくるのです。

そんな理由もあるのでしょう、彼らの結束力や相互コミュニケーション力は大変高いものがあります。

アーティストインレジデンスを開始した記念イヴェントに矢萩竜太郎さんと私が呼ばれました。共演者を選んで南雲麻衣さん（聾のダンサー）さとうじゅんこさん（歌手）にも来ていただきました。素晴らしい自然環境ですので、ちょっと寒いかもしれないけれど野外でやりました。

ここでも竜太郎さんのインクルーシブの力が発揮され、来ていた子供達もどんどん参加。演じる側・観る側という垣根は取り払われて、良いところを見せよう、スゴイでしょ、というところは無くなり、大自然に対しての畏怖と感謝の捧げ物のようなパフォーマンスになりました。そしてそれをみんなで分かち合うことができたように感じました。

実はこれが竜太郎さんにとって国内初、呼ばれて（ギャラも頂いて）踊ることになった記念すべき会でした。（直前に、竜太郎十番勝負！でドイツ公演を済ませてきたばかり。）そして、つくばアートセンター側では、重要スタッフが事故に遭うという哀しい日でもありました。

さまざまな事が入り組んだ日。日常というのはそういうものでしょう。以後、竜太郎さんはキッドアイラックホール、新生会などからお呼びが掛かっています。

「うたをさがしてトリオ」の初ツアーの時も最終LIVEをやってもらったのがつくばアートセンターでした。それ以後、このトリオは活動停止していますので、最終ライブなのでした。そこでのアンコールが渡辺洋さんの詩に私が曲を付けた「ふりかえるまなざし」。できすぎ？でした。

そして今回、ミッシェル・ニン・徹ツアーの事を相談すると、｢是非やりたい」と即答をいただき、松戸の古民家で初日を飾ることができました。しかも入場無料ということ。昨今の景気では、高い入場料を取ることが大変ツライ状況の中、本当にありがたいことです。旧齋藤邸と言いますが、私の家族とは縁もゆかりもありません。誤解の無きよう！

ゲストは今井和雄さん。全員と親しいミュージシャンです。カナダ〜フランスツアーも共にし2枚のCDが生まれました。互いに尊敬し合った実に素晴らしい関係です。もちろん、PA使いません。生音だけです。

そして、お願い一つあります。
この会で「良かった！」と思われた方、是非、他の日もお友達を誘って来てくださいませね！
指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲〜ます！

https://www.facebook.com/events/1929203283993693/?fref=ts

「文月～詩歌管弦～」
7.9 (日） 13：30 開場 14：00 開演
会場：旧齋藤邸 (www.city.matsudo.chiba.jp/…/syakai_bunka…/kyuusaitoutei.html)（2017年3月に松戸市初の登録有形文化財となる）
with：今井和雄（ギター）
住所：千葉県松戸市紙敷588
★武蔵野線・北総線　東松戸駅より徒歩10分 ★会場には駐車場がございませんので、お車でお越しの際には東松戸駅前の有料駐車場をご利用ください。
料金：入場無料 定員50名（会場の都合により予約が必要です）
予約：つくばアートセンター 090-2538-9851（篠原） Mail：hearth.art981@gmail.com 後援：松戸市・松戸市教育委員会