Orbit@キャンディ

 

orbit @ キャンディ

春の嵐!! 雷の鳴る中、キャンディへ向かいました。

「一体これは何の暗示?」と、自然に考えてしまいます。

この嵐の後に本格的な春がやってきます。

試されているのか、祝ってくれているのか?

決して悪い方向には受け取りませぬぞ。

こんな急な氷雨のなか、予想を完全に裏切る会場いっぱいのお客様の中には、懐かしい人も、新しい友人もいらっしゃいます。

私の存在確認を含めて、会いに、聴き、場を分かち合いに来てくださったのでしょう。ありがたい限りです。私のこういう状態だと、会えていることの嬉しさ・大事さは格別に感じます。一期一会の実感です。

考えてみれば、人はどんな状況でも一期一会なのですよね。それをちょっと目立つように、忘れぬように、「事情」が気づかせてくれているのです。

ブッキングしてくれた和雄さんに感謝。思えば丁度6年前、震災の3週間後にキャンディ35周年でorbitが呼ばれました。まだその頃は幡ヶ谷に住んでいて、ガソリンをどこで給油できるか、ヒヤヒヤし、稲毛海岸液状化の心配をし、計画停電、余震、放射能などストレスいっぱいでした。

それが私にとって初キャンディでした。

その年8月末に津田沼に引っ越し、10月にはミッシェル・ドネダ、レ・クアン・ニンを招聘ツアー。引っ越した理由の何割かはこの2人の宿泊を考えてのことだったりしました。実際、大きなきっかけになりました。

余震や放射能問題で来日を中止するミュージシャンが多かった頃です。(フランスは特にチャーター便を用意して日本からフランス人を脱出させたり、各国が大使館を関西に移したりしていました。)2人に「関西から西にだけを回ろうか?」と聞きましたが、いや、今だからこそ、どこでも行く。」と言ってくれました。

西は佐賀までの大ツアーになり、各所で忘れがたい思い出を積み重ねました。生涯最高のツアーだったと2人に言われて、ジーンをきたことが思い出されます。

(実は7月に彼らの再来日の話が出ています!初告知です。追って情報を流します。ご期待ください。)

さてさて、今井和雄さんはまさに畏友であり、音楽・見識・技術・人柄ともに世界で屈指の人です。(おーい、みんな、早く気づいてくれ!)

ある意味、彼とのデュオほど問われるものはありません。私の状況を慮って「音楽療法」ブッキングでしたが、それは、私にとって甘えには決してなりません。「ごめんなさい」では全く済まない音の現場なのです。そして即興の現場です。

以前からずっとデュオで聴いていた懐かしいガットギター(長年の激しい演奏でボディ表板が擦り削れてかなり薄くなってしまっていますが、鳴りはスゴイ!)、そしてイエペス流の10弦ギターを用意、第1部は10弦、第2部は6弦でした。

私は3本がプレインガット、一本が銀巻ガットでした。ギターとのピッチカート音の相通ずる響き、特に微弱音時の美しい響きにはウットリしそうになります。こういう音を聴きながら眠りたいと頭をよぎります。かと言ってそういう予定調和を忌避することは当然。いつもの「意地の張り合い」のようなことも、敢えて、楽しんでやりました。また、無音部分も恐れずに放置、どこへ行くかを待ち、楽しみます。それは聴衆、キャンディの空間が保証してくれる沈黙がなせる技でもあります。恵まれています。それに、2人とも40年間で大概のことはやってきています~。

私が私の耳と耳の間に座って聞いていると、力が抜け(はいりませんし・・)かなり音が変わってきた印象です。変化こそ発見です。人生です。

さまざまな花が店内に誇らしく活けてあります。店長の心配りがうれしいです。外は花見の話題ですが、まさに「花より音」の人々が集結しました。

このキビシキ2ステージを完遂できたこと、多少体のふらつき、思った通りの動き・演奏ができない時間ももちろんありましたが、それを含めて楽しめたことは私にとって大きいです。本ライブを乗り切れたということは、その他のことは乗り切れる保証?となります。

来週のバーバーでのソロ、老人ホームでの竜太郎さんとのデュオで勢いをつけて、抗がん剤治療の副作用を旅の友にドイツへ行ってくるぞい!

自閉症タンツテアター「私の城」再演です。今回の渡欧は、欲張らず、他の予定を全てキャンセルし、この再演だけやって最短で帰国、治療日程を遵守する予定です。大丈夫、大丈夫。

果たして無事に帰ってくることができるか?

乾千恵さんのモットーが背中を押してくれます。「いつでも行けるところまで行くのです。」エアジン梅本さんのアドバイスにも「やれる時、やっておく、できなかったらゴメンとあやまる。やる前からやめてはいけない」。ジャンが教えてくれたピナさんの「なるべくキャンセルしない!」もオペリータで実証済みです。

このところのコンサート、ライブ、ワークショップなどでいろいろな人に会うことができ、話すことができ、演奏することができることが何よりの何よりの経験です。グラシアス・ア・ラ・ヴィダ!!