ジャズ演奏から

ジャズ演奏その2
 
多くのリアクションいただきました。ありがとうございました!
毎日シミュレーションしながら準備しております。
 
もう一つジャズ演奏に関して付け加えるトピックがあります。
 
私の悪い癖なのですが、頭で考え、文字を書き連ねていると、いつの間にか「正しい」病になりがちです。言っていることが論理が通っていて「正し」くなっていく、そして、それが実際を不自由にし、縛ってしまうという傾向です。
 
いくら清く正しく美しくても面白くありません。勧善懲悪は不要です。
チョイ悪くらいの「べらんめい」さがジャズ・ジャズ的なものの魅力でしょう。
猥雑な環境の中から生まれる音楽こそ強く、必要とされることは世界のポピュラー音楽の歴史が物語っています。少年院だったり、売春宿だったり、監獄だったり、差別だったり・・・
 
正しい生活推奨映画よりもヤクザ映画が必要・求められます。
学級委員より不良のほうがモテます。端的に言えば魅力があるのだろうし、適者生存に叶っているのかもしれません。
 
多くの表現に、「腐臭」が「美」と仲間だったりすることも実際あります。
 
しかし「振り」をしてはダメです。嘘はイケマセン。
 
音と命を引き替えにする事だって有り得、多くの人が命を捧げました。
アウシュビッツの囚人オーケストラは同じ囚人の強制労働へ向かう行進音楽を奏で、特典を得ました(多少の長生きあるいは食料)。非情なものです。(「音楽への憎しみ」キニャール参照)。メシアンは「時の終わりのカルテット」を収容所で書き、ベルリンフィルの面々はフルトベングラーの音楽的魅力に抗しがたくナチスの為の仕事もしました。
 
 
見栄を張らず、正直に、かつ、身を投げだし、音を出してみましょう。
イヤ、そもそも音は嘘をつけません。無駄です。
 
「音」とは何?という視点で第1回目WSの第1部(共通言語パート)はやってみよう、と思います。