「私はハムレットだった」という印象的な台詞ではじまるハイナー・ミュラーのハムレットマシーン。膨大な脚本から「大事な部分」を全部カットして残った「大事で無い」部分だけで上演する。随分昔に劇団でやってみたことがあり、いまだにその印象を引きずっています。
ともあれ、自分をBachーContrabass-Machineとする日常が数日続いています。自らの身体をキャンサーマシーンではなく、単にコントラバスでバッハを弾く装置にしてしまうのです。確かに、反対勢力が浮腫や倦怠で自らをキャンサーマシーンとして自覚せよ!と主張してきます。それにかまってはいけまへん。無視。あるいは逆に「ガン見」。
かつて、楳図かずお「まことちゃん」で登場した有名な三姉妹「ひがみ・ねたみ・そねみ」ちゃんに新たに加わったのが「浮腫(むくみ)」ちゃんです。今回の副作用は彼女が大活躍しています。せいぜいがんばり!
劇薬を2週間おきに身体に入れて、平気な顔をしているこの「マシーン」は38億年の歴史をもつ生命史上「最強」なのです。ざま〜みろ、まいったか?
あと2回劇薬を入れてCTスキャン。その結果で私の人生は大きく変わります。外科手術から治療中止まで選択肢があり、そのいずれかを選びます。逆に言えば、それまでは病院との約束を守りながら、演奏の予定が立つのです。
3/11 ワークショップの準備会 「いずるば」午後二時より。ワークショップで何をするかを参加者とともに空想する会。何かやっている人対象ではなく、すべての人に開かれています。逆にコントラバスだけの会をして欲しいとか、即興についてだけの会とか、音源・映像だけを観たり聴いたりする会だの、ダンスだけだの、こんなゲストを呼んで欲しいだの、対談、鼎談、作品上演を念頭に置き一緒に作品を創りたいとか、個人レッスンが良いとか、なんでも言ってください!の会です。
ひとつだけ決めておいたことは、この記録を元に小冊子か書籍か映像でまとめてみたいと言うことがあります。
3/22 横濱エアジン 徹プレイズジャズ?
共演:かみむら泰一・石田幹雄
私のオリジナル曲やジャズのスタンダード曲から選曲予定です。リハーサルを重ねに重ねて練りに練ってというのと違うやり方で楽しみたいと思います。なんせ芸能生活40年。
3/31 ルネ小平 日影晶子(箏)と ヒョウシンナ作曲 Little Winter Flower
4/1 「いずるば」でのワークショップ第1回目!
4/3 稲毛「Candy」今井和雄(G)とのデュオ 20:00より
4/10 上尾「barberFUJI」ソロ
4/14 新生会 午後 矢萩竜太郎とのデュオ
4/26,27 ブッパタール「私の城」再演!ジャン・サスポータス演出
つらつら考えるに、この自閉症プロジェクトや、竜太郎さん、庄﨑さんとの関わりなどが私のライフワークなのではないか、と。私の人生なりに貢献したい大事なプロジェクトなのでなんとか渡独したい!
渡独する前には、医師との相談は済んでいるはずです。さてさて、面白くなってきた!