痛い?

travessia

冷え取りについてたくさんのアドバイスありがとうございました!皆さまの間での情報交換となることを期待します。

私の症状は、私の使用しているFOLFOXという抗がん剤の典型的な副作用です。なかなか手強いです。我が身内として、そのくらいじゃ無くちゃ、張り合いというものがありません!?

ノーテンキ ハクナマタタ ナンクルナイサ イロナンショ ジャマイカ カマヘンカマヘン
マイペンラーイ ケンチャナヨ ジャンガンビンバン ノーワリーズ テゲテゲ ケ・セラ・セラ レットイットビー C’est la vie 背骨に息を入れてウーム大丈夫 なんもだ~ 馬馬虎虎マーマーフーフー ジーボ ジーボ ジーボ ジーボ
ほとんど寿限無になってきました。

実践は、なかなかムズカシイです。まず、ムズカシイと考えてしまうこと自体が「間違い」なわけです。変に生真面目なことが災いになっています。

ちょうど、鈴木昭男さんと一緒に即興演奏する時と同じ。彼は、実に「ありのまま」です。それは「表現しない表現」なわけです。貴重なのです。素晴らしいのです。いっぽう、それに憧れる私としては、表現をしないということに囚われて、「表現をしないという表現」を一生懸命やってしまいます。それではあかんやろ。

ノーテンキにやろうと、一生懸命ノーテンキやってもダメ。先日主治医のO先生にもたしなめられました。笑顔の素晴らしい先生です。達人ですね。矢萩竜太郎さん(ダウン症ダンサー)とのプロジェクトや、ドイツでの自閉症プロジェクトにもひとかたならぬ興味を持って頂いています。

さて、いつも堂々巡りしてしまうこのトピックを今回こそ少しは掘り下げたいと思います。痛いかな?堂々巡りばかりしているとその状態が常態になって、自足し進まなくなってはイケナイと。

まず、どこかで「ちゃんとしている」ことを頑固に肯定していることがあるのではないか。ちゃんとしていなくてはいけない、という考えが基本にある。ピカソやダリは超一流のデッサン力があるからこそ、あの抽象画が描ける、モンクのピアノのテクニックはスゴイとかのように、メチャクチャに見える・聞こえるものも「ちゃんとした」裏付けがなければならないとどこかで頑なに思っている節がある。

その原因は、自分の自信のなさ、なにか「ちゃんとした」ものに裏付けされてないと不安、結局、権威主義から逃れていない。ダメじゃん。資料の数など情報量に頼っているとも言えます。それだけ、で良いはずでしょう。情報量でデコレートして、やばくなるとそこへ逃げる。偽インテリそのもの。はい、了解。では、そこからどうすれば光が見えるか?

ただ人間が「でかく」なればいいのです。

ベッドでずいぶんエリントンを聴き直しました。ともかくswingすれば良いという面も全てに備えている上に、思う存分ブルースを演奏したり、複雑な和声を使った組曲風の大作、教会コンサートなども堂々と同じ意思と力で演奏します。細かいこと一切ありません。ともかくデカい。そうなると少々のことを何も気にすることは無い。ただ行くのみ!

細かいことに拘ってその理由をいくら正しく言っても何にもならない。このところ良く書く「正しい病」は何もうまないわけです。クリエイトしない。産まれたてのあやふや、多少腐って腐臭のするものからクリエイティブな瞬間が生まれることは経験的に知っています。ちゃんとしていたってツマラナイ。言葉で説明できるのではなおのことイラナイ。

もう一点。

何も考えないことへの恐怖、かもしれません。最近よく耳にする「反知性」「ポピュリズム
」への恐れです。子供じゃないんだからちゃんと考えなきゃいけない、ということからどうやって逃れるか?

目標を、志を高く高く掲げて決して忘れないようにしておけば良いのかもしれません。
優先順位を過たないことへの揺るぎない自信。すなわち人間の「でかさ」。

例えば、音楽の批評や感想に「涙」とか「カッコイイ」とかの単語が出てくるのはとても嫌いでした。泣いちゃうくらい感動した、というのは、泣いている自分に対して感動しているところから先に行けないことが多い、作品や演奏とは離れて自足してしまう。と思ってしまう自分がいます。当の本人は圓生の「文七元結い」あるいはあからさまな「お涙頂戴もの」で、あっと言う間にミラーニューロンが反応して号泣してしまうのですが・・・。

カッコイイとは、何?それで簡単に片付けないでよ、と思ってしまいます。かっこわるくてもいい、という裏返しもあるでしょう。

動物行動学の日高教授や竹内久美子さんの著書で「カッコイイ」とは、「適者生存」で、生き延びる能力(本能)が高いことを直感的に察知してカッコイイ・素敵となる、と言われると納得します。バランスのとれた身体は、生き延びる要素が多いわけで、足が長いのがカッコイイのは、内蔵が小さくても消化吸収できる能力をもつことらしい。欧州で頭髪の無い男性がもてるのもペストに対する優性がDNAにある、なんて話しも聞いたことがあります。

かっこいいじゃんで簡単に済ませないでほしいなんて思ってしまう私の天邪鬼、裏にはかっこよくいたい、という憧れ?

それもこれも、もっともっと人間がデカくなり、堂々と、悠々と生きていればいいのです。

今回はここまでしか行けませんでした。またもっと掘り下げたいです。

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