10月31日キッドアイラックホールでのジャンさん・大塚さんとの公演以来、40日間、楽器に触っていませんでした。昨日、意を決して弾きました。
何を弾こう:こういう時は結局バッハに戻ります。1番から4番までリピートなし、休み休み。なにしろ、1つの動作から1つの動作へ行くのが時間がかかります。いったん、座ったり横になったりするとそこから立ち上がるのがしんどいのです。筋力の衰えなのでしょう。建て直し!!でもゆっくりゆっくり。
で、なんとか弾いてみて・・・・
ドドド下手でした〜、でも嬉しかった!
今月、思いや願いのこもった録音を数曲頼まれていて、できるかどうかの試しもありました。他のベーシストを頼んで下さい、との私の詫びに「他の方は考えていません。おできにならなければ無しでやります」との答えでした。
この機会があって本当に良かったと思います。さもなくばあっという間にひと月ふた月と日々が過ぎていったでしょう。ありがとう。世の中、偶然と奇跡に満ちています。
私に対する抗がん剤の副作用がどんなものかほんの少しですがつかめてきました。
まず、ひどい便秘。(こんなに便秘が苦しいものとはしりませんでした。)
シャックリ:これは一晩の我慢ですみました。頓服薬使用。睡眠不足より周囲への配慮に苦心。
手足の痺れ・冷感:これは今後の大きな課題になるでしょう。楽器の演奏と車の運転にどれほどの影響があるのか・・気になるところです。家の中でも時どきは手袋をします。初めは違和感がありましたが、私も家族も慣れました。
免疫力低下:基礎体温と血圧がもともと低いのでこれも気になります。季節が寒くて乾燥していて感染病が流行っています。人混みに出ないっていってもLive・コンサートは人混みになればなるほど嬉しいわけで・・・
頭髪:今の所無事ですが、抜けてもたいしたことないと思える様になりました。
目下の最大の関心事は、2週間ごとに行われる抗がん剤点滴によって、その度ごとにゼロに戻って、副作用が繰り返されるのか、多少はj徐々に緩和されていくのか、人によって、回によって、全くわからないのかどうかです。
現在、食欲が戻ってきて楽しいです。さまざまな優れた食材が集まってきます。贅沢なものです。これもまた失うのはつらいものです。60㎏を割ってしまった体重も(一番太っていたときは三桁に近かった!・・・そりゃ病気するよな〜。)
現在のように、副作用が2週間の後半に緩和されていくのか、もしそうならば、そのようにライブや仕事のスケジューリングを組めるのか?
ともあれ、そんな話までできるのは、嬉しいです。
本日:ベートーヴェンピアノソナタ30・31・32番聴きくらべ ポリーニ、グールド、ゼルキン、リヒテル、スコダ
本日は圧倒的にルドルフ・ゼルキン!
ジャッキーバイアード・アイゼンソン・エルビントリオ
ロス・アンヘレス:スペイン民謡集
アンドリュー・ヒルの諸作