ジャック・ディミエール@バーバー富士

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ジャック・ディミエール@barberFUJI
 
barberFUJI松本渉さん待望のジャック・ディミエール登場です。最先端のインプロCDを幅広く扱っているCDディーラーでもある松本さん。日本での知名度はそれほどでもなくても、ジャックさんの様なミュージシャンがヨーロッパの現場で名実共に第一線で大活躍していることを熟知しているわけです。
 
110回を迎えるbarberでのライブ。
 
新大久保に滞在中のジャックさん、横濱・上尾と長距離の移動は、津田沼から迎えに行って同伴出勤しました。毎日結構な長距離運転です。この時期はブラジル音楽をかけながらが定番。ジャックさん、やけにブラジル音楽に詳しいので訳を聞くとなんとパウロ・ベリナッティのグループ「パウ・ブラジル」の初期のメンバーだったということです。ブラジルギター通の間ではつとに有名なパウロさんとパウ・ブラジル。最近はモニカ・サウマーゾのシコ・ブアルキ集がスバラシイ出来でした。また、モニカとパウロのアフロ・サンバも素晴らしいCDです。
 
パウロさんはスイスにクラシックギターを習いに来てそのまま滞在、ブラジル音楽のグループを作ったとのこと。だんだんとインプロ系の演奏になっていきマネージャーとうまくいかなくなりジャックは脱退とのこと。そのツアーで知り合ったアルゼンチン女性との間に2人の娘が生まれ、娘の伴奏で「チキリン・デ・バチン」や「マレーナ」を弾いたんだよ、とポロンと演奏。これがまたよかった〜。
 
 
さて演奏です。産まれて初めて靴を脱いでピアノを弾いたというジャックさん。この機会も発見へ導いていくのが彼です。本日はアップライトピアノ。下の蓋を外して、靴下のままでミュートして音を出す奏法をあみ出しました。これがまた素晴らしい効果。プリペアードせずとも、これだけ多彩な音がでてくるとは!
 
針が落ちても皆が気づくようなバーバー富士での演奏は、緊張と発見に満ちています。わざわざここまで聴きに来る人は強い動機があるのでしょう。聴衆のパワーが自ずと良い演奏を引き出します。
 
第1部デュオを堪能、とても厳しく・楽しい演奏で自分が試されかつ自分を発見できました。こんなに打ち解けて演奏できる仲間がいることは本当に幸せです。
 
そして第2部にスペシャルゲストでバイオリンの喜多直毅さんが登場。この一週間のライブの中でもこの日にうってつけ、この日しかない、というツボにはまったような理想的なゲストでした。直毅さんは、2ヶ月前にルツェルンでのジャック、ウルスとの共演の時に強く感じたものがあり、それを確かめる意味で何としてもやりたかったということ。
 
そして、その願いは美しく叶えられ、大いなる発見と確認ができたようです。ヨカッタヨカッタ。
 
息子さんに「髪を伸ばしてみたら」と言われてから伸ばしっぱなしのジャックさん、次回は散髪に来たいとのことでした。
 
 
さて本日は田中悠美子さんゲストで下北沢APOLLOです。私、初めてのライブハウスです。
 
 
7月19日(火)アポロ    ゲスト:田中悠美子(三味線・語り)
7月20日(水)フタリ    ゲスト:マクイーン時田 深山(箏)
7月21日(木)七針     ゲスト:久保田晶子(琵琶)
7月22日(金)茶会記    ゲスト:かみむら泰一(サックス)
7月23日(土)Candy    ゲスト:黒田鈴尊(尺八)

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