クリス・ヴィーゼンダンガーnew project ENBAI(塩梅)が無事終了しました。また別に報告いたします。本日は8/16早川純スペシャルキンテートのリハで何年ぶりかでピアソラを演奏。毎日鍛えられます。
明後日からジャック・ディミエールとの8日間連続ライブです。気力・体力が問われますが、要望があれば出来るときに叶えなければ!というのが病後の目標であり、誓いです。良いオンガクと人間関係だけが、私を生き延びさせ、人生を豊かにしてくれると信じております。
ジャック・ディミエールTraveling Aloud セッションのチラシでは文字数の関係で省略したプロフィールを完全版で書きます。諸氏から送られてきたままです。チラシに載せられなかった写真と共にここに貼り付けます。
気がついてみると、日本人ゲスト 大塚惇平(笙)、田中悠美子(太棹)、深山・マクイーン・時田(箏)、かみむら泰一さん(サックス)、久保田晶子(琵琶)、黒田鈴尊(尺八)の全員が東京芸術大学・大学院関係という高楽歴・学歴!それらの人達がここでジャックの基に、即興を合言葉に一同に会するのです。芸大の余り目立たないスゴイ側面かもしれません。
ジャック・ディミエール(ピアニスト・作曲家・インプロバイザー)
アコースティックであろうが、エレクトロニックであろうが、伝統的記譜法を遵守した書き方であろうが、インプロバイズされたものであろうが、サウンドポエトリーであろうが、音を介入させた実験であろうが、彼は、全てを音楽にしてしまいます。それらは、音を注意深く探求していく方法で成し遂げているのです。アンサンブル、ヴォイスの数多くの作品を書く一方、デミエールは日常的なノイズが呼び覚ます感覚を常に探求しています。ピアノによる音の可能性を拡げながらも、彼は言語の領域も探求し続け、音楽を学際的な横断していく方法を開拓していて、さまざまなバックグラウンドをもつ音楽家(クリス・マン、クリスチャン・マークレー、バール・フィリップス、ウルス・ライムグルーバー、トマス・レン、アクセル・ドナー、フリッツ・ハウザー、アンドレア・パーキンス、ジョン・ブッチャー、ブランドン・ラベル、ブッチ・モリス、オッキュン・リー、ペーター・エヴァンス、カルロス・ジンガロ、ギュンター・ミュラー、ジャープ・ブロンク、バリー・ガイ、シルヴィー・クルヴォアジェー、ロドリー・デイビス、ポール・ローベンス、ドロ・シューツ、フィル・ミントン、エリオット・シャープ、など)と共演をしている。
近作CD「ブレーキング・ストーン」(ザディック、ジョンゾーンのレーベルでの作曲家シリーズ),
近作本「LISTENING – Carnet de route LDP 2015」
URS LEIMGRUBER_JACQUES DEMIERRE_BARRE PHILLIPS
Texts in French, English, GermanLenka lente
大塚惇平(笙)
ヴォイスパフォーマンスの活動を通して笙の響きの世界と出会う。早稲田大学第一文学部卒業。音楽文化論を小沼純一氏に師事。田島和枝氏に笙の手ほどきを受ける。その後、東京藝術大学音楽学部邦楽科雅楽専攻卒業。笙、琵琶、右舞、歌物を専攻。現在、笙、右舞、歌物を豊英秋氏(元宮内庁式部職楽部首席楽長)に師事。雅楽古典の演奏・研究をベースにしつつ、現代音楽や即興演奏、他ジャンルとの交流を積極的に行う。最近では平河町ミュージックス、浅草公会堂、ナディッフアパート、日中韓芸術祭2015他、都内ギャラリーでの演奏、屋久島 益救神社、丹生都比売神社、高麗神社等の寺社にての奏楽奉仕等、精力的に演奏活動を行っている。
田中悠美子(太棹・語り)
東京芸術大学大学院修士課程にて音楽学専攻。文楽および女流義太夫の人間国宝に義太夫三味線を師事。1990年度芸術選奨文部大臣新人賞。2009年義太夫節保存会会員として重要無形文化財総合認定。国内外における現代音楽作品の演奏、即興演奏、シアター作品や映画音楽の作曲・演奏、演芸パフォーマンスなど、実験的で多彩な表現活動を行う。共著『まるごと三味線の本』『schola vol.14日本の伝統音楽』。CD/DVD『tayutauta』。日本伝統音楽研究センター共同研究員。エレキ大正琴バンドJETA主宰。
マクイーン時田 深山(箏)
常に独自のスタイルを追求する箏奏者。オーストラリア生まれ。箏を小田村さつき、沢井一恵に師事。オーストラリア各地でリサイタル開催、和・洋・民族楽器と共演。Melbourne International Arts Festivalやシドニーオペラハウスなどで演奏。2008年に日本に活動の拠点を移し、現在、様々な現代音楽を演奏するほか、自作曲や編曲、即興に取り組む。2015年には渡欧し、十七絃箏のための多数の作品を初演し、東京でも初演する。同年、ソリストとして日本フィルハーモニー交響楽団と共演。日本とオーストラリアの他、フランス、ドイツ、オーストリア、カナダ、インドなどで演奏やツアーを行う。学校公演なども通して、今を生きる楽器としての箏の魅力を伝えようとする。沢井箏曲院教師。NHK邦楽技能者育成会第55期首席卒業。東京芸術大学院音楽研究科修士課程修了。現代音楽演奏コンクール「競楽X」第2位入賞。miyamamcqueentokita.com
久保田晶子(琵琶)
平家物語や軍記物などの語り曲を中心に活動。童話や民話を元に新作の語り作品を創作、自演もしている。アニメ・テレビ音楽の録音、劇中音楽への参加、器楽としてのアンサンブル演奏まで活動は多岐にわたる。通常、独奏で弾き語る芸能である琵琶において琵琶奏者二人のユニットの活動もしている。影絵・人形芝居のセリフ・歌・BGM・効果音・作曲など舞台上の「音」を全て一人で担当する舞台や、落語を琵琶歌で演奏するなど、常に新しいスタイルにも挑戦。海外作曲家の作品も多数演奏。ブラジル、香港、インドネシア、ボリビアなど国外での活動も多数。【所属団体】日本音楽集団、和楽団 煌、谷中琵琶Style、アンサンブル室町。
かみむら泰一 ( サックス)
響きと空間とジャズをテーマに音楽活動をしている。
84年頃からジャズサックスプレーヤーとして活動を開始、ジョージ大塚we threeでデビュー。15才のときにサックスに出会い山口真文氏、須川展也氏、大室勇一氏に師事。東京芸術大学別科卒。バークリー音楽院卒。99年にNYでサックスの巨匠Dewey Redman(~2006)より直々に指導を受ける。2000年前後のNYダウンタウンの音楽シーンに影響を受け、2000年帰国後は、日本でオリジナルジャズの演奏活動をはじめる。活動は徐々にオリジナルジャズから即興演奏へと変化していく。2008年 是安則克b(故)橋本学drとサックストリオを結成2012年「オチコチ」をリリース。2014年からベースの齋藤徹氏とDuoでショーロ・即興の演奏をはじめ、昨年はDuoを中心に定期的に演奏活動を行う。演奏のテーマは身体性をも含むものに広がりダンサーとのコラボ(ジャン・サスポータスetc)も行う。今年4月かみむら泰一&齋藤徹「Choro&Improvization」をリリース。http://www.taisax.com/
黒田 鈴尊(尺八)
人間国宝・青木鈴慕、青木彰時に師事。早稲田大学人間科学部、東京藝術大学音楽学部、同大学院卒業。NHK邦楽オーディション合格。第二回利根英法記念邦楽コンクール最優秀賞受賞。NHK Eテレ「にっぽんの芸能」出演。TV、ラジオ、CDなどへ録音提供多数。韓国・百済文化祭にて朴薫範作曲の尺八協奏曲”流”のソリストを務める。山本和智作曲の尺八協奏曲“Roaming liquid for shakuhachi and orchestra”を世界初演。2016年ベルギー・Ars Musicaにソリストとして招請され、武満徹作曲”November Steps”、Claude Ledouxによる新作尺八コンチェルト他を演奏予定。アンサンブル室町(第13回敬三賞受賞)、邦楽四重奏団(NHK FM”邦楽のひととき”出演)メンバー。
スケジュール(ジャック&徹+ゲストミュージシャン)
7月17日(日)横濱エアジン ゲスト:大塚惇平(笙)
7月18日(月)barber富士 デュオ シークレットゲスト!
7月19日(火)アポロ ゲスト:田中悠美子(三味線・語り)
7月20日(水)フタリ ゲスト:マクイーン時田 深山(箏)
7月21日(木)七針 ゲスト:久保田晶子(琵琶)
7月22日(金)茶会記 ゲスト:かみむら泰一(サックス)
7月23日(土)Candy ゲスト:黒田鈴尊(尺八)