土神と狐 再再演

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さて、宮沢賢治作「土神と狐」再再演@中ノ沢美術館です。
(山の上ギャラリー・ポレポレ坐に続き)
小林裕児さんの個展「森から森へ」会場で、小林さんのライブペインティング、内田慈さんの朗読・演技、広田淳一さんの演出、私のベースで演奏致します。日曜日の午後、群馬県の山の中で賢治さんの世界に浸ってみませんか?

前回が今年の1月でした。それから半年。本日のリハーサルでもこの半年に何があったかの話で盛り上がりました。それぞれいろいろなことがあった半年です。それが反映しないわけはありません。同じ題材を扱うと、それぞれの半年が鮮やかに映し出されるようでした。もとより私は同じ事をやるのが大変苦手です。

実は4回目がまた半年先に予定されています。そのことも微妙に影響しはじめています。

小林裕児 森から森へ
NPO法人 中之沢美術館 TEL & FAX 027-285-2880
群馬県前橋市粕川町中之沢249-14
1)開催期間:  2016年4月10日~6月26日(日)
2)開館日時:  金・土・日・祝日 11:00~16:00
3)入館料:   一般500円・小中生300円
5月15日(日)14:00~ ギャラリートーク with 須田真理(渋川市美術館学芸員)
6月26日(日)14:00~ ライブパフォーマンス
音楽と語りによる宮沢賢治「土神と狐」
語り/内田慈 作曲.演奏/齋藤徹 ライブペインティング/小林裕児 演出/広田淳一

森から森へ
2016 中ノ沢美術館 何回目かの「小林 裕児展」に寄せて
森に囲まれた我が家を出て少し歩くと正面に赤城山を見据えることになります。大里郡という地名のとおり典型的な関東地方の平凡な里山に棲んでいる僕は、広大な裾野を持ってそびえる赤城山はちょっとしたあこがれです。
そんな山中にある中ノ沢美術館が1997年、2002年、2009年、そしてこのたびの4月からと4回もの小林裕児展を企画してくれました。
美術館は、夜こそ鹿やイノシシ、熊やタヌキが見物しそうな野趣あふれる場所ですが、実に人間味あふれる美術を愛してやまないすてき人たちによって運営されてきました。NPO法人として20年も維持されてきた稀有なスペースなのです。
この美術館の大きな空間に絵を置くとなんだか絵たちも嬉しそうで、見る側に回った僕自身も彼らと共にこの森との一体感を味わうことができるのです。
ここで自然とともに多くの方と出会い、狭くなりがちな視野を広く北関東全体へと見開いてくれました。そこには都会とは一味違った独自な形で美術を楽しむ生活がありました。
今までに何回か開催されたこの森での時間と空間は少しずつ僕を侵食してきたらしく、たとえば繰り返し絵の中に現れる森の草や木々を見ると、ずいぶん標高を高めてきていることが判るのです。
おそらくは僕の絵の中に登場する者たちがここの清涼な空気に出会い、いつの間にか彼らが求めてやまない何かに触れているのかもしれません。
もし時間が許せばみなさんもぜひ、この機会に森に向かって開かれた中ノ沢美術館を訪れてください。そして小林裕児の世界に住む者たちの広場に入り込む、そんなひと時をお楽しみください

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