ブッパータールでの最後のオフ日です。
と言っても、のんびり観光・食事を楽しむという気になれないのが私たちのサガでしょうか?業でしょうか?今日も午前からORTでセッションをしました。もちらんお客様はいらっしゃいません。
思い出すのはリヨンのオーリュー画廊。ここはいつも何名か演奏家・美術家が宿泊していてブレックファーストが済むと必ずと言って良いようにセッションが始まりました。私がその昔、レ・クアン・ニンさんと初めて共演したのがこのようなセッションでした。
お客様にエンターテインするのではなく、あるいは、それ以前にやりたい、やらねばならない衝動があり、直感があるのです。
さて2016年ブッパタールです。
喜多直毅・KENJI TAKAGI・クリステルの三者は同い歳でした。40代半ば、技術・経験・才能・若さが合致してまさにプライム・タイムを謳歌しています。
直毅さんがケンジさんとの即興デュオを思う存分やりたいというのが発端になりこのセッションが仕組まれました。ケンジさんはORTの階上に住んでいるということもありあっさりと決定しました。ベルリンから帰ってきたエリさんも、デュッセルドルフから千香子さんも参加、もちろん、竜太郎さんも私も参加ということになるのは一瞬のうちに決まりました。
芳子さん(竜太郎さん母)もストレッチの時から踊っています。外は好天といえども、ビルの中はまだまだ寒く10℃くらい。寒さに極端に弱くなっている私はすぐに指先から冷え切ってきます。
本日の仕切りは直毅さん。
1:直毅・ケンジ
2:竜太郎・千香子・徹・直毅
3:徹・ケンジ
4:竜太郎・エリ・徹・直毅
5:千香子・ケンジ・直毅(シャコンヌ)
でした。
直毅さんとケンジさんの一騎打ちは見応え・聴き応え満載。さすがに同世代です。それは私とケンジさんのデュオと好対照。同世代というのは何かしら大きな「意味」のあるものですね。この2つのデュオは大きなヒントになりました。
4では、タンゴリズムを基調に(普通では無いですけど)進めたりもしました。
千香子さんの提案で行われたシャコンヌは、前半で終わる予定でしたが、ケンジさんが終わるそぶりが無いので全曲演奏、とても良く響き、演奏もダンスもすばらしかったです。薄目を開け、ダンスを観ながらのシャコンヌ演奏は、コンサートとは違う集中力になり、とても良かったのでは無いかと思います。今後の参考になるでしょう。
終演後、オルト近くのイタリアンレストランでゆったり。芳子さんのイタリア語がレストランでも大受けでいろいろとサービスしてくれました。