韓国ツアー その2
ヘーグム・コムンゴ・バイオリン・コントラバスという弦楽四重奏、特にこの4人による合奏ということで殊の外期待していました。ついに本番の日です。
姜垠一・許胤晶と音楽高校の同級生だった元一さん、ダンスのJin-Yeob Chaもゲストで参加ということなので、弦楽四重奏のみのパートを半分はキープして大まかな構成を決めました。
元一さんがテーブルを出してMacbookを開いてピコピコと音をだしているのでビックリ。昨日も若い演奏家がギター、ピリを演奏しながらのMacテーブル系だったので、本格的に韓国でもテーブル系が流行ってきたのだなと実感。流れなのでしょう。(テーブルを出し、上にパソコンやらコード類が並び、モニターを見ながらカチャカチャ操作してコンピューター内の音を出す人達)
実は私は「テーブル」系ミュージシャンとはほとんど縁がなく、良い経験もなく(カール・ストーンさんを除いて)、ちょっと困惑。でも良いのです。呼んでいただいて、私の長年期待している音が出せるのですから。4人のところに期待できるのですから。
第1部:極東弦楽四重奏団でクッコリ長短(12拍子)〜静寂〜E♭リディアンの3パートで弦楽の可能性の極北を目指しました。
やはり、バイオリンとヘーグムの近似性、コムンゴとコントラバスの近似性がかつてないほど判明し、強調されていきました。楽器の近似性とともに奏者の考えの近似性もあったのかもしれません。
コムンゴは本当に不思議な楽器です。低音弦2本が両端にあり、中央部に4弦ありしかも高低の順にならんでいない!指で弾き、棒ではじき、弓で擦るという3通りの方法があり、自在に取り替えながら演奏します。この指・棒・弓というのは私が使っている方法と全く同じなのであります。コムンゴがなぜこうなっているのか質問しても分からないとのこと。呪術的とさえ言えそうです。
第2部:元一さん、Jin-Yeo Chaさんのデュオから入り後に4弦楽器が加わる。Jin-Yeo Chaは手足の長い美人。それもそのはず、韓国資生堂のモデルもやっているとのこと。コスメ王国の韓国で資生堂モデルというのはそうとうの地位でしょうね。(でも)そんなことには関係なく、混じりのない素直なダンスを展開、聴衆とのやりとりも即興的に行っています。また、事前の取り決めに縛られることなくその場の「正解」を自然に採択しているのも良い感じでした。
そしてヘーグム・バイオリンデュオ、コムンゴ・コントラバスデュオなどをフィーチャーした第3部へすすみ、元一さんが劇場備え付けの大きな太鼓を叩きだしてしばらく演奏。
打ち上げのボッサム店へ行き打ち解けて話したり呑んだりしていると、姜垠一さんが携帯電話にかかりっきりになっています。普通こういう席では中心になる人なので何かあるのかと思ったら、ちょうどphDの学位が取れたという事だったのです。伝統音楽の歌唱についての論文。息子さん(作曲家・台湾留学中)が27歳というお母様、音大での教育者という多忙ななかで論文を書いたというのも大拍手ものです。すばらしいな〜。
4日間のインプロフェスを成し遂げた許胤晶さん、モデルを請われながらものびのびダンスをするJin-Yeo Chaさん、子育てを終えた後にPhDを取った姜垠一さん、やはり韓国はエネルギーが溢れているな〜、しっかりしなきゃな〜と自戒を込めて思いました。ハーバード学位を持つ沢井箏曲院のジョセリン・クラークさんもこのコンサートに合わせて帰国してくれたり・・・。インプロ祭が連日若い人で満員御礼!何か違う〜。
この弦楽四重奏は是非是非に続けてみたいと全員思いました。伝統楽器と西洋楽器の混合であること、金石出、金大煥、姜泰煥、高柳昌行、富樫雅彦さん達と直接触れ合うことができた世代とちょっと若い直毅さんの世代がいること、極東の2国で「違いと近似」をヒントに研鑽すること、なも次に繋げるために大切なことがたくさんあります。
是非、ご支援ください!





