岩国

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岩国 12月16日

岩国とのお付き合いも回を重ね歴史になりつつあります。

錦帯橋プロジェクトでソロで演奏、会場に設えたあった旧錦帯橋(ホンモノ)の部分の上に即興的に登って演奏してみんなをヒヤヒヤさせたそうです。その時は文化行政についてのシンポジウムもあり岩国市長・広島現代美術館キュレーターなどの列に座ったことを覚えています。時はちょうどブラジルでジルベルト・ジルが文化大臣になったときで、そんな話をしました。「ポップスの歌手」が政治!というステレオタイプで取られてしまい残念だったことを思い出します。広島現美のキュレーターも歯に衣を着せず文化行政を批判、なかなか小気味よいシンポジウムでした。

ミッシェル・ドネダ、鄭喆祺(チョン・チュルギ)とのトリオでも演奏しました。(CD「Pagan Hymn」収録)ヨーロッパインプロと韓国シャーマン音楽を出会わせることは私の夢でした。シンガポールではドネダ、アラン・ジュールと鄭喆祺、金正熙、沢井一恵を出会わせました。

インプロと伝統は近いのか、遠いのか、単に知識・教養なのか、困ったときのアジア・アフリカ・伝統・オリエンタリズムなのか、という質問はずっと検証しつづけています。リズムを拒否しているヨーロッパインプロバイザーが伝統音楽のリズムはOKなのか?ハーモニーは?ノイズは?メロディは?多くのトピックがあります。この時のセッションは成功しました。岩国の後、九州へ回るとシンガポールからマレーシャーマンのザイ・クーニンが入り、箏の坪井紀子も入り、旅芸人集団がどんどん増えていくという面白い展開でした。

ジャン・サスポータスとの初めての日本ツアーでも御世話になりました。余裕のある大きな舞台でしかやらない「chikara (地から)」も披露、良い記録が残っています。

絵画の小林裕児さんとLIVEペインティングで来たこともありました。現在たいへんもてはやされている若手作家も一緒でした。一方、神楽坂セッションハウスではLIVEインスタレーションと共に即興セッションをしました。

そして記憶に新しいのはオペリータ「うたをさがして」の最終公演がここ岩国でした。喉の病が癒えて岡山から復帰したじゅんこさんと松本泰子さんのハーモニーもこなれて、なにしろハプニングが次々に起こったツアーのフィナーレを迎えられたことに全員の気持ちが大変高揚していました。直毅さんも踊り出したり楽しかったな〜。

そんな多くの場を準備してくださったのが、原田文明さんをリーダーにした地元の有志のみなさまです。そして、前回オペリータの時に原田さんが「アンゲロプロスの台詞の曲も聴きたい」とおっしゃっていたのを思い出し、今回もトリオのLIVEが実現したのです。ありがとうございました!

奥様の岩瀬成子さんは子供の心を描ける作家として多くの本・童話を出版、たくさんのふしぎ「かくれんぼ」(福音館)では写真家植田正治さんと共作しています。ご夫婦で岩国基地へのオスプレイ配備反対デモに参加し新聞を飾ったとのことです。文明さんの美術教室から多くの自由な心を持つ若者が育っているのも頷けますね。ずっとLIVEのお手伝いをしてくださっている元消防関係の方は、文学・文字との関係も深めていらっしゃるとのこと、またまた協力してくださっています。ありがたいことです。

今回は美術シリーズツアーでもあり、原田さんにインスタレーションをしていただきました。ちょうど少し前に個展をなさっていたそうで、その流れになるもののようです。やはり単なる舞台と違う空間になります。ビニールの波に浮かんだ岩、いくつかの石もステージに置いてあります。舞台背景には長い布が垂れ下がり風を受けて揺らぐ工夫が為されていました。空調の風があまり強くなく揺れが少なかったので、私たちが後ろに回り揺らしたり・・・。

小さなLIVEスペースは密度があり人と人の距離も近く、顔の表情がわかるので大変好きですが、こういう本格的なホールの音はやはり楽器との相性が良いです。バイオリンもコントラバスもこういうところを想定して育まれてきているのですね。じゅんこさんは私たちと演奏する時、マイクを使ったことがありません。(私たちもありません)。楽器とおなじようにすばらしく響きます。個人的な感想ですが、この日のじゅんこさんはベストがでたように思いました。

存分に響きを楽しみながら進めることができました。あなうれし。
打ち上げも静かな場所でゆっくりお話出来ました。

http://nkitavln.blogspot.jp/2015/12/1217.html…
に直毅さんのこの日のブログあります。

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