クリス・泰一・徹セッション@Candy

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クリス・ヴィーゼンダンガー(P)・かみむら泰一(Ts/Ss)・私(B) セッション@Candy

クリスさんとは8年前京都でヴォイスのローレン・ニュートンさんとのトリオで一回演奏したことがあります。(芦屋画廊・北川さん主催)。ちょうど京都出身の奥様と結婚されたばかりでした。その時は、ローレンの主張に基づきインプロのみの演奏でした。みずみずしいピアノの響きがとても良かった記憶があります。また、普段はインプロだけではなく、曲もジャズもやるんだと言っていたのでどのような演奏なのかな?と興味を持ちました。

時は流れ、共演歴1年になるかみむら泰一さんがクリスさんと共演を続けていて(昨年はスイス楽旅もあり)、今回のクリスさんの来日に関しては泰一さんが仕切って3つのセッションが組まれました。その1つに私も参加したというわけです。世の中狭いものだし、なにかが連綿と繋がっていたとも言えるかもしれません。

リハーサルの段階から和気あいあいとしてあっと言う間にコンセンサスが生まれ、確信とワクワクで本番を迎えました。
かみむらさんとの丁寧な一年間、いろいろと話合い、リハーサルをし、本番をしてきました。彼がいま興味を持っている、というか、演奏活動においてとても切実なものとして「即興と作品」「演奏と身体性および呼吸」「ショーロの豊かさ」「自分が生きてきたジャズとは?」などがあります。それが十分考慮された選曲をして提案してきました。

1曲目のクリスさんの作品から即興と作品との境目は無くなり、音楽であるかも分からず、「音」そのものの「遊び」感覚に溢れたものでした。最初の案では1曲「即興」を入れようということでしたが、様々な展開が自在に起こっていたので、敢えて演奏する必要はなくなりました。

泰一さんは音楽の様々な側面で随分と精進し、考え、試して来たのだな〜、即興も随分変わり、良くなったな〜ととても嬉しくなりました。何か良い感じでLIVEを終了し、再会を約束し合いました。

20数年ヨーロッパでインプロを演奏してきました。当初驚きと共に感じたのは、インプロが日常化していて、連日連夜レベルの高いインプロがあたりまえのように繰り広げられる状況でした。「あこがれ」の著名ミュージシャンがスターのように行っている非日常では無かったのです。CD録音の価値・捉え方も全く違っていました。日本もようやくそんな状態に成りつつあるのだな〜とも感じました。それは「追っかけていって」「追いつく」という感じではイケマセン。同じ時代を生きる同じミュージシャンとして、志を持って、人生を賭けて希求するものであるはずです。

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