「いずるば」ワークショップ全終了! ホッ!
休講にしてみんなで国会前に?とチラッと頭をかすめましたが、私は私なりの方法でワークショップというデモをすることにしました。思えば、40年前のデモは悲惨でした。簡単にはとても言えませんが、当時の私は、アカデミズムに残るコースを辞め、音楽の道を選んだのですから、こころしてそして誇りを持ってワークショップをやるべきと思ったのです。
以下 最終回、思い出すなりに___
まず、ヒトの身体こそ「自然」なのだ、身体に貞く(きく)ということは、自然に聞くことであり、それぞれの専門分野を通して「貞く」ことという前提を話します。そのためには自分の身体や感情を「所有しない」ということ。
ポーランド復習からアバカノヴィッチさんとのコラボレーションの映像、
呼吸法の復習 12拍子、水泳の息継ぎ、息を止める・息を長くするという二通りのエネルギー生成をどう活かすか?
名古屋5/RでのLIVEから久田舜一郎・ミッシェルドネダ・レクアンニン・徹での宮沢賢治「疾中」でミーム、ミラーニューロンの話、ベトナム系フランス人ニンさんのこと。
今昔物語「蝉丸」の章とパスカル・キニャール「めぐり逢う朝」の換骨奪胎。音楽は何のため?アラン・コルノー監督の映像も少し抜粋。「音楽への憎しみ」との関係。
能「絃上」・あんま笛など。日本にあった繊細なサウンドスケープ。
素浄瑠璃「阿古屋琴責め」竹本住太夫・鶴澤清治映像。楽器は嘘をつけない。息を呑む、息を詰める、独自の方法、半眼微笑、指揮者不要の息の合わせ。息=自+心。
聾のコントラバス奏者エクトル・ティラド、聾のパーカッション奏者エヴリン・グレーニー、フォーカル・ジストニアから復帰したレオンフレイジャーさん、映像と個人的関係から話すことが効果的。
現在の大事な共演者・庄﨑隆志(聾の俳優・演出家・ダンサー)との共演映像から「牡丹と馬」「ハムレット」「ゲーテインスティテュートでのLIVE」「スーパーデラックスでの8人のコントラバスとのLIVE」「みんなの手話からコント」私自身の突発性難聴と交えて、劇団「態変」、いるかのエコーロケーション、耳で観る、目で聴く。リア王。
目の見えないダンサー橋本真奈さん
マレーシャーマン、ザイ・クーニンとの共演映像(福岡アジア美術館オープニング、岡本太郎美術館、と彼の今。マレー音楽との共演映像(ザイの父親引退コンサート)
沢井一恵 12拍子、西村朗「かむなぎ」齋藤徹「ストーンアウト」with神奈川フィルハーモニー管弦楽団、(小松亮太とのダブルコンチェルトもオマケで流す)
箏の構造(低音が身体の向こう側にある!)から「下へ向かって」一気に解放させるアジアの方法と個人と神の契約の違い、そして、即興によってそれを乗り越える方法。記憶の古層。呼吸。
12拍子の取り方関連させる。
ストーンアウト映像(ユーラシアンエコーズ第2章より)ジャン・サスポータスのダンスと姜泰煥の伝統。ピナ・バウシュ「カフェ・ミュラー」冒頭を流す。
ジャンと、ピナバウシュ・大野一雄らの「肯定的」文脈での表現の現代的意味(太田省吾さんの本より)。否定の文脈で語るのではなく・・・
創造的とは? 視点を変える・視点を低く。自分の頭で考え、自分の目で観、自分の耳で聞き、かつ好き嫌いに囚われない。
効果とは?自分とは?免疫とは?
などなどというなぞをかけ、30分の即興。
時間をオーバーして質疑応答(またしても濃かった)
そして、打ち上げ!
打ち上げ中にジャン・サスポータスさんとSkype、これも嬉しいものです。目下、ドイツでジャンさんは、オペラ「ロミオとジュリエット」のリハが佳境だそうです。
ともかく4回無事に終えることができました。ひとえにみなさまのお陰さまです。
今後、このままのかたちが継続するのか?
それとも「即興」とか「コントラバス」に特化して進むのか、まるで分かりません。
もちろん、私の言いたいことが全て伝わったなどとは決して思っていません。単語一つでも、言い回し一つでも引っかかって、自分の中で質問・疑問を想起させていただければと思います。
(今後のことはご意見や需要を伺いながら決めていきたいと思います。)
ともかくありありありがとうございました!