徹の部屋vol.38 withかみむら泰一、「いずるば」ワークショップ第3回へ

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徹の部屋vol.38と「いずるば」ワークショップ残り2回

1:Two is company かみむら泰一さんとデュオ@ポレポレ坐

リハーサルしています。会うとたいがいまったりと世間話。なるべく落ち込まないよう、ポジティブにお互いを励ますようにします。これが大事。この間に頭の中では選曲が徐々に進んでいるのです。また、彼は真夏の「いずるば」ワークショップに全回参加してくれていますので、話は早い。よく会っているというのは大事ですね〜。すべてがリハーサルです。

さて、そろそろ音出す?ということで、ショーロと徹オリジナルをやることに。ショーロに関しては、もう20曲くらいやっているので、あれはどう?これは?と進みます。

私の作品をやり始めると、滅多にやらないサックスとのハーモニーが新鮮なのです。倍音を考えればユニゾンだって立派な「ハーモニー」なのです。リディアン旋法とソプラノサックスの相性が良いことを発見。終わり間際にどんどん提案をしてしまいました。循環呼吸のリクエストまでしました。ドーゾよろしく。

ショーロはデュオのおおきな切っ掛けでした。演奏前にニコッと笑い合うことを「掟」にします。ショーロの豊かな音楽を味わい、伝えるにはニコッが必要なのです。

このフライヤの写真の配置の妙で私がサックスを操作しているようにも見えますね。ナイス!

徹の部屋vol.38「 Two is company」
■日時:2015年8月29日(土)19:00 open / 19:30 start
■出演:かみむら泰一(サックス)、齋藤徹(コントラバス)
■料金:予約2,500円/当日3,000円(ワンドリンク付)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email : event@polepoletimes.jp
【かみむら泰一コメント】
4,5年前に、横浜エアジンで初めて齋藤徹さんの主催するベース5人のアンサンブルを聴きました。その時の衝撃がいまだにわすれられません。そのころは東京の即興シーンで活動していて、自分の求める音世界、在り方はどういうものか、探していた時で、齋藤徹氏の音にヒントがあるとその時、直感しました。その後何度か演奏を聞きにいき、昨年から齋藤徹氏と共演を始め、今年は定期的にDuoをベースに演奏活動を行うようになりました。共演をするにあたり徹さんが私の作品を聴いて、ショーロを一緒に演奏してみないかと提案してくださったのが、Duoの第一歩目のように思います。今まで聴いたことのなかったブラジルのショーロ、ショーロを演奏する中でこの音楽は「よりそう」音楽だなあと思いました。ジャズとは、反対のベクトルの音楽(ジャズは,個性重視、自己主張の強い音楽)だなと。共演を重ねる中で、いままでの自分の音、響きの空間の感覚も、1,2回と揺り動かされ、一から道具を見直し楽器のセッティングを試行錯誤しました。自分の音、響き、空間感が、以前よりも小さな変化で表現できるようになり、音世界が広がりをもって感じられるようになりました。そしてダンサーのジャン・サスポータスさんや荻野竜太郎さんとの共演により、身体性ということと、重ねて即興演奏について、改めて「開かれた意識、世界へ」ということが、即興演奏という表現方法がもっている重要な要素だと認識するようになりました。さて今回は今一度Duoに立ち返り、向き合いどんな果実を収穫できるか、皆さんでこの場をシェアできれば幸いです。
【齋藤徹コメント】
泰一・徹デュオシリーズは「ブラジルのショーロ」と「インプロ」を演奏しようと泰一リーダーで始まりました。
その後、ジャン・サスポータス(ダンス)やタツヤ・ナカタニ(パーカッション)とのインプロセッション、
橋本学(ドラムス)とのジャズセッション、竜太郎10番勝負!での多ジャンルフリーセッション、池内晶子
(インスタレーション)とのセッションを経て、演奏内容もどんどん変化しています。
そしてなにより私たち自身が自らの変化を楽しく受け入れています。
今回初めて名前の順序が逆にしています。徹のホームポレポレですので、徹の選曲で行うための変化です。
もはや、ショーロ、オリジナル、ジャズ、インプロなどのジャンルの違いという意識は無くなっています。
ゆっくり、ていねいにやってきた成果だと思っています。
真夏の宵に、しっとりとベースとサックスのデュオ、いかがでしょう? 齋藤徹
☆かみむら泰一 (サックス)
響きと空間とジャズをテーマに独自な音楽を創作している。ジョージ大塚We Threeでプロデビュー、99年にNYでサックスの巨匠Dewey Redman(~2006)より直々に指導を受ける。15才のときにサックスに出会う。山口真文氏、須川展也氏、大室勇一氏に師事。東京芸術大学別科卒。バークリー音楽院卒。EWEレーベルより2枚のアルバムをリリース かみむら泰一Quartet「A Girl From New Mexico」(市野元彦g、西川輝正b、鳥山タケdr)「のどの奥からうまれそうなかんじ」(Ben monder、Drew Gress、市野元彦、鳥山タケとのNYレコーディング)。2008年 是安則克b(故)橋本学drとサックストリオを結成、2011年 是安,橋本とバンド「オチコチ」を立ち上げる。その後オチコチは是安氏の他界(~2011)により橋本とのユニットとなり毎回ゲストベーシストを迎えて演奏活動を行っている(主なゲスト:吉野弘志、早川岳晴)。2012年10月 自身のK`s Project レーベルより「オチコチ」をリリース(是安則克b、橋本学dr)。2014年からベースの齋藤徹とDuoでショーロと即興演奏をはじめる。近年はオーネット・コールマンのフリージャズにも取り組み、不定期にオーネット・コールマンジャムセッションを企画している。4ビートという特殊なリズムの中で、従来の各パートの枠組みから、それぞれが自立し、全員で作り出す音楽の新しい在り方を模索。
☆齋藤徹(コントラバス)
舞踊・演劇・美術・映像・詩・書・邦楽・雅楽・能楽・西洋クラシック音楽・現代音楽・タンゴ・ジャズ・インプロビゼーション・韓国文化・アジアのシャーマニズムなど様々なジャンルと積極的に交流。ヨーロッパ、アジア、南北アメリカで演奏・CD・DVD制作。
コントラバスの国際フェスティバルにも数多く参加。コントラバス音楽のための作曲・演奏・ワークショップを行う。齋藤徹・喜多直毅・さとうじゅんこの「うたをさがしてトリオ」では2作のCDを発表。自主レーベルTravessia主宰。

2:「いずるば」ワークショップ第3回へ

このところずっとワークショップの資料に埋もれていたので、なおさら新鮮なリハーサルでした。

さて、ワークショップ第3回目は際どい所を避けては通れない感じがしてきました。第1回2回の内容はいろいろなところでやって来た内容(いわばネタ)もありますが、3回4回目は初めてのことが多い予想。あれもやりたい、これもやりたいと言う気持ちをグイッと押さえて、知識・情報の伝達ではなく自分自身に照らし合わせ、問い合わせた一番搾りをと思っています。まだ多少のご参加いただけます。当日フラッとでもね。

真夏の徹ワークショップ@いずるば
日時 8月23日・30日 14:00~17:00
場所 いずるば http://izuruba.jp  〒145-0072東京都大田区田園調布本町38-8 東急多摩川線 沼部駅下車 徒歩5分
講師:齋藤徹
受講料:1回¥3.000
一般、プロ・アマの表現者 すべてを対象として、8月の日曜の午後に「いずるば」でワークショップをします。音を意識した生活、音を取り戻し、より豊かな生活ためになれば!と願っています

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