ワークショップへの期待

izuruba workshop

もともと学校の授業が大嫌いでした。教職につかなかったものそのためでしょう。何がイヤだったか・・・先生が毎年同じことを同じように言って、試験をして、最後の目的は「良い就職かい?」

同じ事を言うのもやるのも苦手ですし、そもそも確立したものを持っていません。今・現時点での私を出していくしかないし、昨日の経験・先週のLIVEなどすべてで私自身が日々変わっています。そういうことが生きるワークショップにしたいと思います。

ジャンさん体操・WSのために考えたキャッチコピーが「ジャンさんと一緒に身体のことを意識してみませんか?」でした。それにならって「徹と一緒に音のことを意識してみませんか?」という感じになればと願っています。

予想:
音楽・即興・伝統・リズム・記憶などなどを「西洋の進んだものから学ぶ」のではなく、日本・アジアから迫ってみたいというのが一つテーマになりそうです。私自身のテーマですから。

「音」とは何?白川静さんの漢字の解釈から多く学ぶことが出来ます。
即興は、荘子の音楽論、海童道の言説・音、デュビュッフェの即興、ハンディキャップからの教えは洋の東西を問いません。
ケージの「4分33秒」だって、無言唄と比較できるし、アーノンクールの音楽論も、ジャック・アタリのノイズ論もアジアの伝統や日本の現状から語ることが出来るでしょう。
能の絃上・今昔物語の蝉丸から パスカル・キニャールやアラン・コルノーへ、アウシュビッツへ行けます。
春日大社若宮宮の「警しつ」の実践。
東京芸大の保健と体育の先生だった三木成夫・野口三千三さんからは日本発の大きな思想・哲学を学ぶことが出来ます。小泉文夫さんの研究を参考にもします。

「学ぶこと」より「思い出すこと」の大切さ。胎内血流音、ノイズ、「聴くこと・信じること・待つこと」「いま・ここ・わたし」と「いまでもない・ここでもない・わたしでもない」こと。

映画からは「駱駝の涙」「めぐり逢う朝」「出草(首狩り)之歌」「サクリファイス」「Sukiyaki & Chips 」YouTubeから拾ってきたものなども使えますね。

私の体験からさまざまなLIVEの記録が残っています。それらを使わない手はありません。著作権の都合で公表できないものもワークショップ資料としては使えます。ドイツでの50名ベースアンサンブル、オンバク・ヒタム公演やユーラシアンエコーズ(マレーシャーマン、座高円寺、岡本太郎美術館、ソウル、)カントールの演劇公演、

韓国のシャーマンに習った呼吸法・音楽の考え方、それらの実践。
「溜め」やアウフタクトと身体性の大事さと共に、溜めない(悟られない)古武術の知恵。
わび・さびはどれだけ私たちの身体に入っているのか?そもそも文化的遺伝子(ミーム)はあるのか?
エネルギー生成には、有酸素運動と無酸素運動があり、その違い、使い分けのこと。
ノイズ論、揺れやビブラートの意味、
時を止める、こと、
即興や他ジャンルのと共演の時に特に意識したいミラー・ニューロン(ものまね神経)の実感。その意識的な使い方として吉田一穂の半眼微笑の方法、カスタネダ、ドンファンの「焦点を合わせない見方」、地と柄の反転。

あと1日でなんとかまとめたいと思います。

あ、そうそう、御予約メールいただいてない方で、いらっしゃる可能性のある方、確定で無くても良いですので連絡いただけますか?配布する参考CDRや文字資料のコピーの枚数を把握して置きたいと思います。明日制作予定です。

徹ワークショップ@いずるば
日時 8月9日・16日・23日・30日 14:00~17:00
場所 いずるば http://izuruba.jp  〒145-0072東京都大田区田園調布本町38-8 東急多摩川線 沼部駅下車 徒歩5分
講師:齋藤徹
受講料:1回¥3.000  4回通し¥10.000
一般、プロ・アマの表現者 すべてを対象として、8月の日曜の午後に「いずるば」でワークショップをします。音を意識した生活、音を取り戻し、より豊かな生活ためになれば!と願っています。
この40年で関わってきた音・身体・インプロビゼーション・韓国伝統音楽・邦楽・雅楽・能・アルゼンチンタンゴ・ブラジル音楽・ジャズ・ダンス・美術・詩・映像・うた作り、などなどについて、自身の経験と様々な文献・映像・音源資料を使ってざっくばらんに語り ます。また、一緒に体験する、話しあう、共演するなどの時間も十分取っていこうと思っています。
(時間内の共演を望む方は事前にお知らせください。ご希望に添えないこともあります。)

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