昨年「ともに」でジャン・徹とトリオで大変印象的な演奏した沢井箏曲院の大西直子さんと渋谷英利さんが旭川まで車で送ってくださるというラッキーに恵まれました。ありがとうございました!あの大量な荷物とコントラバスと子供と雨と寒さの悪天候での汽車移動はかなり大変なことだったでしょう。
王子同伴のことも考慮にいれて、念入りに計画も立てていただきアルテピアッツァ美唄に寄り、安田侃さんの彫刻を楽しんだり、音江の道の駅での昼食も美味しく頂きました。音江といえば、私が音楽を担当した五井輝さんの「音江山」を思い出します。彼の背中の見事な入れ墨などから、アイヌとの関係も話題になりました。2004年の「音江山」、2007年の「神居」(遺作)と北海道ゆかりの題名を持つ2作品で音を担当しました。土方巽夫人の元藤燁子さんの追悼企画で声をかけられ、元藤さんの命日に元藤さんからもらったという花嫁衣装を着て踊りました。音江山・神居コタンとほど近いモケラモケラと繋がりを持ったのもこのころでした。これも北海道と繋がる私の因縁だったのでしょうか。
秋田の土方巽さん、北海道の大野一雄さん、五井さんなど思うに付け舞踏の「北」性を感じます。それは気候的な寒さと同時に、仏教渡来以前の「日本」と関係するようにも思います。
一歩ツアー最終目的地、旭川モケラモケラに到着。気が引き締まります。「ことば・身体・音」というシリーズをモケラが始め、その序章としてソロで伺い、ジャンの映像をご覧に入れたりして、「身体との関係ならジャンを」推薦し、受け入れてもらい、第1章・第2章と進んで今回が第3章です。1年に1回ですが、着実に進んでいます。
到着するや、当麻町のかたるべプラスへミーティングへ。まずワークショップをやるコンサートホールへ行き、てっちさんとライブをやる美術館へと移動します。今回の旭川は、モケラモケラとかたるべプラスの共同開催という感じもあります。ハンディキャップの人が50人は集まるであろうという情報にジャンは戸惑いを隠しませんでした。私はここで何年か前に工藤丈輝と50名くらいの前でやりましたので、出たとこ勝負だよ、という事しか言えません。美術館ではテッチさんとも再会。
また、かたるべプラスと札幌の「ともに」との共同展企画もあり、(昨年の大西さん企画の「ともに」でのフライヤの原画も展示されています。)どこかでしっかりと繋がっているのです。
明日のワークショップへの不安を抱えながらも、東京から参加のスタッフを子供冨貴堂に迎えに行き、モケラに戻ります。モケラスタッフが続続と顔を見せ、持ち寄りの豊かな食材でワイワイと楽しいひとときです。Naël王子のかわいさも、お初のアンニャ姫も人気の的です。
夕食後、予習ということで、私のワークショップの内容・「ふりかえるまなざし」の歌唱練習などをしました。カホンを作ったら?という提案にメンバーがカホンを自作。旭川はカホン制作で有名な土地だと言うことも何かの因縁でしょうか。コントラバスアンサンブルの田嶋真佐雄さん関係で旭川でのカホン製作者が全面協力をしてくださり、WS参加者全員にカホンが行き渡るように準備してくださいました。トントントンと上手く事が進みますね~。少し前にヤヒロトモヒロさんがワークショップを実施したそうです。
期待と不安でいっぱいですが、何と言っても、やるしか無いので、かえってサバサバしてます。度胸がついたというか、ツラの皮が厚くなったというのか・・・