お伝えしている5〜6月のツアー(いっぽツアーと命名します)の情報を引き続きアップしていきます。
今回は、ドイツからのメンバーの紹介です。
◆ジャン・サスポータス
http://www.jsasportes.com/
モロッコ、カサブランカ生まれ。数学・物理・哲学を学ぶ。75年、パリにてペーター・ゴス(Peter Goss)に師事。79年ピナ・バウシュ舞踊団のソロダンサーとなり、96年に独立後もゲストダンサーとして作品に関わる。参加作品はCafe Muller, Nelken, Palermo, Viktor, 1980, Ahnen, Bandoneon等。ペドロ・アルモドバル監督「トークトゥーハー」(アカデミー脚本賞)に出演「世界で一番哀しい顔の男」と評される。「カフェ・アダダンスシアター」、俳優、オペラ演出、振付家、ワークショップなどで活躍。合気道から派生した「気の道」をマスター。日本文化全般に造詣が深い。
以上が公式プロフィール。
どうも何世代か前は日本人だった(芸者だった!)という噂があるほど、日本との縁(えにし)が深いように思います。でも、「日本のことなら何でも大好き〜!」という乗りのガイジンではなく、昨今の日本の道徳や民度の低下を心配して嘆いてもいます。今回は、奥様・息子さんも同行して、日本を堪能したいという意思もあります。
滞在したこともある京都公演は、ゲーテ・インスティテュートヴィラ鴨川で、施設内には「カフェ・ミュラー」というカフェがあります。ピナの演目カフェ・ミュラーはジャンさん無しにはなりたたないピナの最大のレパートリーですので、さしずめジャンさんはミスター・カフェ・ミュラーと言えるでしょう。
北海道とジャンさんの縁も3年目、WSや公演を積み重ね、だんだんと札幌のダンサーとのコラボレーションもはじまってきています。今回は中学校でのWSもあり、たのしみですね。また、ショート・ピースの衣装も持ってくることになっていて、北海道初のショート・ピース(さまざまなキャラクターでの短い作品)も行います。
東川でのかたるべプラスでのWS、公演とも期待大です。
日本でダウン症・盲目ダンサー・ろう者ダンサーとの共演もすすんでいるのがきっかけでフランス・ドイツでもそういう活動を始めています。きっとヨーロッパとの交流もはじまることでしょう。
私とは300年くらいのつきあいがある気がします。フランス・ベルギー・韓国・ドイツ・コロンビアと一緒に旅をしています。日本以外では「大スター」です。コロンビアでは新聞の一面いっぱいで記事が出ていました。
◆ヴォルフガング・ズーフナー(チューバ奏者・演出家・俳優)
音楽と歴史教育の学位を持ち、演出家・俳優・音楽家として活動。
演出歴 „Short Pieces“ „Shakespeare in blue“ „Play it again“ „Bergische Soap Opera“ „Gold ist Trumpf“ „Talort, a Thriller aus dem“ ”Blues Brothers”
ドラマ・映画俳優歴
– 1980-1985 キャバレーパフォーマンス „Fortschrott“,. Street Music West Deutsche Rundfunk 最優秀賞受賞
– 1986-2002 音楽劇„ERNST MUSIC THEATRE“ ゲーテインスティテュートの助成によりベラルーシ・フィンランドツアー 850回の公演
– 2008/2009 音楽劇“Bohm & Böhmer“ - 2010 音楽劇 “Elli and the old masters “ - 2010 “King of the Congo ” ゲーテインスティテュート助成 コンゴのアーティストとのコラボレーション
1999年より 音楽劇 THEATRE DU PAIN のメンバー。 Prix Pantheon ,2014 Oberschwäbischer Kleinkunstpreisなど多く受賞 WDR ; 3SAT , RTLへのテレビ出演 - 2010André Erkau監督の 映画 ” COLD ASS ” 主演
– 2013 „against fascism“
音楽家歴 - 1983 “Hubert Kah“ にてトランペット担当, “NENA“とツアー - 1988 “M.Walking on the water“ にてトランペット・チューバ演奏, CD録音 - 1999-2002 „Jansen + Jansen orchestra“にてトランペット・チューバ演奏、CD録音 作曲家Wolfgang Böhmerの映像でトランペット演奏
– 1986 より „Ernst Musiktheater“ および„Theatre du pain“においてトランペット・チューバ演奏
-2009 デュッセルドルフ劇場„Pariser Leben“およびオーバーハウゼン劇場„Woyzeck“にてトランペット・ユーフォニウム演奏-2010 コンゴのキンシャサにおいてレジデンス 音楽や演劇を実践
-2013 ピナ・バウシュ舞踊団” On the mountain we heard a scream “における音楽
以上が公式プロフィール。
ブッパタールにおけるジャンさんの親友です。俳優も演出も手がけています。人間の大きさを感じるヒューマンな人です。人が好き、人と繋がるのが好き、ユーモアが好き。
◆ウテ・フェルカー(アコーディオン)
インプロバイズド ミュージック(即興音楽)を専門とする。ヨーロッパ各地の国際インプロフェスに常時参加しソロなどを演奏。ヴィジュアルアート・映像・演劇・文学・パフォーマンスなどの企画でも活動をしている。現在、ボーフム音楽学校での音楽教師として働く。ブッパータル在住。
以上が公式プロフィール。
私は何年も共演しています。彼女の弾くアコーディオンはもの凄く重い楽器です。ほとんどコントラバスと同じくらい。家を背負っているとおっしゃいます。音楽の教師をしながらインプロ活動をしています。ロンドンで豊住芳三郎さんとも共演したとか。現代音楽も得意で、日本の御喜美江さんの演奏が好きとのこと。
ペーター・コヴァルトチルドレンの一人。ペーターさんがブッパタールの自宅を開放して(スタジオORT)インプロの布教?活動をしていたころ、音大へ通う多くの学生が魅了されて通い詰めました。グンダ・ゴッチャーク(VL)、クリストフ・イルマー(VL)さんとともにウテさんも現在のブッパタール周辺のインプロシーンを引っ張っています。ブッパタールという小都市にインプロバイザー・オーケストラが盛んに活動していたりする基本になっています。(ジャンもオーケストラのメンバーです!サックスやボイスを担当しています。)