エル・チョクロLIVEご案内

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わたしのことを「とおるちゃん」と呼ぶ世界で一人の人でした。私は小学校に上がる前は「てつ」ではなく「とおる」でした。そして彼は幼稚園の同級生でした。そのころの知り合いは他にいません。当時、お宅におじゃましてお母さんがアジシオをかけたバタートーストをおやつに出してくれました。こんな美味しい食べ物があるのか、という驚きは今も忘れていません。

ひろしちゃんは詩人になり、私はミュージシャンになり、「曲を付けるよそれまで待っていて」という約束を反故にしてひろしちゃんは一足先にあっちの世界へ行ってしまいました。

詩集の最後の詩「ふりかえるまなざし」に曲を付けました。それを19日のライブで歌ってもらいます。参加メンバーにも同意していただき、このライブ全体をひろしちゃんの詩で満たすことにしました。以前メンバーと話しているときに、みなが感じている時代の閉塞感とそれに抗う方法は何だろうという感慨が最後の詩集の内容と符合していました。私たちのレパートリーの内容と符合するものがどんどんと見つかっていったのは驚きでした。時代感覚なのでしょうか?

「最後の恋」(書肆山田)の中の10のスケッチ、(それは#10から#1へと逆順に載っていました)から抜粋および全体を詩人に扮した田辺和弘さんが朗読し、ふりかえるまなざしを歌います。(もちろんコントラバスも弾きますよ。)もともとこのライブは「今日は私の日、田辺和弘編」という主旨で企画されました。彼の持つ演劇性を以前から活かしたいな〜という私の思惑と一致し、すべての歯車が合い、こういうカタチになりました。

・・・と言っても、作るのが遅くて本当にごめんなさい・・・他の詩にも作ります。

きっと、彼も春爛漫の日曜の夕方、鶴見俊輔さんの本かなんかを持って、ふわりと散歩して雑司ヶ谷のブエノスアイレス風のカフェに来てくれると思います。

4月19日(日)16:00開場、17:00開演 雑司ヶ谷「エル・チョクロ」
豊島区南池袋3ー2ー8 電話:03ー6912ー5539 メール:info@el-choclo.com
http://wwww.el-choclo.com

出演:
田辺和弘(ガット弦コントラバス・朗読・歌)さとうじゅんこ(うた)
田嶋真佐雄(ガット弦コントラバス)齋藤徹(ガット弦コントラバス)

渡辺洋(詩)

演奏予定:アストル・ピアソラ、クルト・ヴァイル、ガルシア・ロルカ、齋藤徹、スペイン古曲

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