2月22日

DSC02613 DSC02626 DVD表紙

 

寒い日曜の午後稲毛Candyでのライブ終了しました。

オーディオ用に特化され、チューニングされた空間は、楽器奏者にとってチャレンジングな空間です。オーディオは生演奏の再現を目指すのか、それともオーディオアートとでもいう独自の世界を目指すのか、よく知りませんが、古今東西多くの人々が人生を賭けてオーディオに生きています。

癖を持った空間だとさまざまな音源を楽しめないのでしょう。ニュートラルな空間が必要です。コントラバスは沈黙と空間を伴ってはじめて楽器として機能すると思っていますので、本来は良く響く天井が高く、床が固く、木でできた空間が良いと言えば良いのですが、こういうニュートラルな音空間だとかえってさまざまな「気づき」があります。例えば田嶋真佐雄さんのオールプレインガットの芯の音が4弦バランス良く聴くことができました。

Candyはそんな空間です。少し前に、「徹と聴く、徹を聴く」という企画(まだ1回しかやっていませんが・・)がCandyであり、デューク・エリントンの極東組曲をLPでかけてもらいました。(たしか、アドリブオンニッポン)曲が終わると聴衆が自然に拍手!をしました。オーディオ関係者の勝利でしたね。

私の初めての録音「TOKIO TANGO」(1986年)はアナログテープからLPを、デジタルテープからCDを作りました。(川崎克巳録音)それをオーディオ評論家長岡鉄男さんが気に入ってくれさまざまな雑誌に掲載して、長岡ファン(信徒)が多く購入してくれました。その縁で長岡さんのオーディオルーム(方舟)にお呼ばれしたことがあります。とても安価な装置を使っているのにスゴイ音でした。私が今まで聴いた中で突出しています。私の録音をかけてくれたときに、録音した場所の空気がサーッと現れたのにはビックリしました。この方舟でコントラバスのソロと録音の再生をやってみようか、と言ってくれていましたが、惜しくも亡くなってしまいました。

さて、Candy本番ではガット弦コントラバスの雑味や倍音がイヤミ無く響きました。そこにじゅんこさんの声がホワッと乗っかり夢心地のような瞬間が何回も訪れました。うれしかったです。ピアソラ(Lo Que Vendra, Coral, Contrabajeando)ワイル(Yukali tango)パラグアイ民謡(イパカライの想い出)恋人なんていなかった(バルディ)マニュエル・デ・ファリャ3曲、ガルシア・ロルカ3曲、齋藤徹(よみがえりの花が咲く、タンゴエクリプス2章、ストーンアウト序章)でした。気がつくとスペイン・アルゼンチン系ですね。

よみがえりの花が咲く、と、ストーンアウト序章では田辺和弘さんも歌いました。そしてこの日のお披露目になったカホン四重奏はストーンアウトで炸裂!

カホンはペルーの楽器で、ノイジーな響き線の音がフラメンコギターの搔き鳴らしの音と相性が抜群なのを見抜いたパコ・デ・ルシアがスペインに持ち帰ったということです。今や大流行ですね。ドイツの楽器バンドネオンがアルゼンチンで大流行したのの逆パターン。

フラメンコの12拍子と韓国の12拍子(ユーラシア大陸の西と東の果ての二つの音楽)がどこか似ているという私の長年のアイディアを試すひとつのとっかかりとしてストーンアウトをやってみました。
昨日はもう一つ大変嬉しいことがありました。

父が暮らすエルダーホームで音楽鑑賞会がありオペリータ「うたをさがして」DVDを題材にしたということです。22名が参加、そして1人を除いて全員が最後まで観てくれたとのことです。(70分以上あります。)10分も上映すれば良いか、と前日の相談では話し合っていました。(お一人はセットを購入してくれたというオマケ付。)

この作品は親しみやすさ、拡がりやすさもあり、こういう使われ方もできたというのは私史上初めてのことですね。千恵さん、共演者・スタッフ・聴衆のみなさまに再び感謝申し上げます。

 

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