最近のコントラバス事情から

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最近のコントラバス録音から

セバスチャン・グラムスの「Thinking of…」にも参加しているDaniele Roccato(ダニエーレ・ロカート)さんは注目。ベースアンサンブル弦311でプレゼンターをしたISBコンヴェンション(ロチェスター)で素晴らしいソロを聴き、我がメンバー全員深く感動しました。ステファノ・スコダニビオさんの僚友。彼の後を一番継いでいると言えるでしょう。

エンドピンを延ばさずに、ピアノ椅子に座って演奏する最近よく見る方法を取っています。左手の親指を自在に使う事ができるチェロ奏法の応用です。私の今の調整・弦・奏法とは全く違いますが、そんなことをあっと言う間に越えて素晴らしいです。この奏法をトライしたくなるくらいです。

最新作はソフィア・グバイドゥーリナさんのチェロの諸作をすべてコントラバスで演奏したWERGO盤。グバイドゥーリナさんも絶賛するコントラバス奏者。(スコダニビオさんはジョン・ケージに絶賛されていました)。グバイドゥーリナさんは一時期、沢井一恵さん宅に寄宿してコンチェルトを書きました。一恵さんのコップ奏法がこの曲から始まりました。

Galina Ustvolskaya(作曲家)の作品集(WERGO)では、スコダニビオさんが指揮、ロカートさんも参加しているコントラバスアンサンブルLUDUS GRAVISが演奏。これも良い。このアンサンブルでECMでも録音済みのようです。楽しみです。

もう一人「Thinking of…」参加者 John Eckhardtさんの自主制作は、CDではなくハイレゾUSB仕様。自宅近くの森から草・羊歯・木などを拾い集めた箱に入っています。超アナログと最新テクノロジーの共存ですね。音は24bit96kHzで合計3.9G。200枚の写真(これも良い)、バール・フィリップスのエッセイなどが入っています。今回は多重録音もしているようです。箱には購入者の名前も自筆で。私はナンバー23。

もう一人のEDICSON RUIZ(エディクソン・ルイス)さんは話題のベネズエラ エル・システマ出身。シモン・ボリバルユースオーケストラからベルリン・フィルへという指揮者グスタボ・ドゥダメルとおなじ出世コースのエリート。この録音はベースとオーボエ(ハインツ・ホリガー)をフィーチャーした現代音楽特集、それぞれのソロとデュオが入っています。エリオット・カーターのベースソロ以外はすべて世界初録音。

セバスチャンは先日はイタリアでベースマッセ(大編成ベースアンサンブル)をやっていたし、5月はバリー・ガイとDouble the double bassツアーだそう。

ベースでは無いですが、パーカッションのレ・クアン・ニンさんがインプロに関する本を出版。英語版もあります。これは楽しみ。ミッシェル・ドネダとのデュオの初CDもミュージックアクシオンの本拠地ヴァンドゥーブルから近日発売とのこと。

みんなどんどん我が道を究めつつありますね。
ちょいと焦ります。
ままよ、私も我が道を行くのみ。

明日はポレポレでオペリータDVD/CD発売記念です。
(堺からアバレンジャー来場というメールに元気が出てきました。)

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