日々是好日

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千葉=江戸の往復が続いています。(もちろん首都高は使いません。)江戸へいくと一度になるべく多くの用事を済ませるようにしています。それが良いのか悪いのか、詰め込みすぎるキライもあります。

喜多直毅カルテットの見事なコンサート。コンサートに行く予定の小林裕児さん、メアリ・ドゥマリーさんとの打ち合わせをコンサート前にオペラシティで一気にやってしまいます。コンサート会場には知っている顔が本当に多くてうれしいやらびっくりするやらです。とても素晴らしい観客に恵まれています。彼の魅力であり、彼の音楽がなせるわざですね。娘の友人誕生日祝を兼ねてコンサート後、メアリさん、松本泰子さんと不動通りの端にあるレストランで乾杯。

翌日、茶会記でメアリ・ドゥマリーさんとのデュオ。直毅カルテットの演奏に「ブラボー」を連発していたハッピーなメアリさんは、灼熱(40℃!)のオーストラリアから来日。オーストラリアではインプロの歴史がそれほど無いのでしょうか,インプロをしていること自体が嬉しいというような初々しい印象の演奏でした。シドニーを訪れたことがありますが、あの大自然の中で、インプロはどれくらいの意義があるのか疑問でさえあります。しかし、大自然とは関係なく、どんどん小さくなる地球と、全人類一蓮托生のような環境・政治・経済・社会・戦争・宗教が、インプロを必要としているのかもしれません。

素晴らしき共演者 庄﨑隆志さんとNHK教育TV「みんなの手話」で2つのコント収録。宮沢賢治チェロ独奏から海へ、綱渡り芸人の生涯。リハーサル、本番と順調に収録を済ませました。現場はただただ良い番組を作ろうと、カメラもスタッフも真剣に仕事を楽しんでいる様子で良い感じでした。放送は4月中旬らしいです。(決まったら報告します。)収録後、3月15日ソノリウムホールでの森田志保・ジャンサスポータス・徹・直毅の音楽の打ち合わせで吉祥寺へ。志保・ジャンというオトナのダンスペアの初演。とてもうまく行くような気がしてしかたありません。それに見合う音楽をということでスペイン古楽やら、スペイン語のポピュラー音楽やら、韓国伝統リズムとフラメンコの共通項(私長年の懸案です)やらを聴きながら志保さんと打ち合わせ。

腹ぺこになり(ちなみに「ペコ」は韓国語でしょうね。「ペがコッパ」でお腹が空いたです。食べるは「モクスンニダ」ここから「モグモグ」が元でしょう)ガッツリ「鍋屋」。その後、ジャン・サスポータス3月来日公演の総合チラシのデザインの最終確認。マイキも随分上手にイラレを使えるようになりました。本当に頼りになります。

翌朝、トラベシアからのDVD,CDとマルメロからのブックレットを一緒に梱包するボックスを探しに歩き、急いで帰宅、ベーストリオ(田辺和弘・田嶋真佐雄・齋藤徹)+さとうじゅんこのリハーサル。

昨年キッドアイラックホール、エル・チョクロでのLIVEレパートリーをおさらい。昨年、真佐雄さんが「化けた」というのは定説になっていますが、和弘さんの音も確実に変わっています。もちろん良い方にです。直毅カルテットでの経験などが生きているのでしょう。そして私は全く別人です。昨年のライブと比べるとベーストリオの音は全く別物になっています。ガット弦の音がますます生きています。すぐさまそれを感じ取ったじゅんこさんは新鮮な気分で楽しくてしかたないという感じでうたっています。

そして、FB投稿で話題の○○ン作りをしました。工作のプロ(ホントです)真佐雄さんが素材・工作機器を持ち込んでくれましたので、みんなで楽しく工作でした。音楽は音楽で、工作は工作でその人がそのまま「出る」ものですね。○○ンを4個、5時間かけて制作。これを使ったLIVEの展開を画策しています。

遅くまで話が終わらず、現状の悩みのような話に展開。そうです、それをLIVEに表さないとイケナイというヒントを得ました。

翌日雪の中、オペリータうたをさがしてDVD,CDリリース記念LIVEのリハーサル。ジャンさん・オリヴィエさんがいませんが、音楽だけでもやろうとこと。バンドネオンは直毅カルテットでお馴染みの北村聡さんです。

リハ場所であるスタジオは私が50年以上住んでいました。たまたま小松亮太さんバンドネオン教室が直ぐ近くの公共施設であり、北村さんも何回か来たそうです。私の姿も3回見かけたということでビックリでした。六号通り商店街をバンドネオンを持った人が何人も歩いているのをよく覚えています。

そういえば、この道の先には東京大学付属中学・高校があり、昔々は双子の研究をしていたらしく、この商店街を双子が随分通っていました。おもしろい商店街ですね。上原に住んでいた古賀政男さんが六号通りの和菓子屋をお気に召して通ったそうです。古賀音団子という名物が有り、胡麻まみれの団子をリハの休憩で食べました。古賀さんはアルゼンチンタンゴの大ファンですよね。人が集まり、商店街があって、音楽があって・・・

バンドネオン奏者が変わると音楽が全く変わりました。私はとっっっっても楽になりました。北村さんは音楽把握・準備が大変優れているので、あっと言う間に全体を通して演奏できました。何度もやっている私たちが「どうだっけ?」というと北村さんが「ここはバイオリンでしょ」と教えてくれたりして・・・恐縮です。

雪が激しくなる前に千葉へ帰ってきました。フーーーーっ。今回の江戸詰の巻。

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