移動せよ、移動せよ

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旅人の目に映ったものは?

「移動せよ、移動せよ」
タツヤ・ナカタニさんは旅人です。姓と名前を逆にしてカタカナで名前を書いた方がフィットするくらい「日本人」ではありません。これからも日本には旅人として滞在するだけでしょう。

原付バイクを手に入れた時に本当に嬉しかった、何処までも移動した、ということです。
本質的な「旅人」なのです。私にはありえなかったことです。

同じく天性の「旅人」ヤナエル・プリュメさん(ダンサー)と同じような側面を多く見受けました。

まず、自分自身がまとう「気」が違います。
本質的にポジティブでなければ旅人に成ることはできません。実に楽しそうに笑います。それは座を愉快にします。そして、自分をさらさなければ、そして、正直に他人に接しなければ旅人になることはできません。相手を信じなければ初めての人の家に泊まることもできないでしょう。

かといって全部さらけ出したらなおさら旅を続けることも、さらに言えば生き続けることもできないでしょう。一方、芭蕉のように、旅先で死すとも構わずという覚悟もどこかにあるはずです。

旅人は、とても多くの経験・情報を身につけることができます。なにしろ実体験なのですからこれ以上確かなものはありません。本を読んでも映画を観ても得ることはできない貴重な真の情報満載です。それ故にも、嘘には敏感でしょう。丸見えなのでしょう。

旅人にマイナスの面もあるのかもしれません。(そうでなければ皆が旅人を目指すでしょうね。)時間をかけなければ話すことができないこと、閉塞した関係を耐えなければ見えないことなどかな?そんなことはどうでも良いと言えばどうでも良いのかもしれません。

タツヤさんの仕事はゴングオーケストラを除けばソロがほとんどだそうです。アンサンブルをやる場合にもソロが基本になっていることを直ぐ感じました。共演者にゆだねるよりは、自分でとりあえず作っていく、その展開は間を置かずにドンドン進む。ビックリさせる音を各所に入れながら聴衆の集中力を惹きつけ続ける。それが正解だったはずです。どんな人が共演者かわからない状態で演奏する時に必要以上に相手に任せたり、「やばい」状態を楽しんだりすることはキケンです。

誕生セッション@キャンディの後に一泊してもらい、ゆっくりと話を聞かせてもらいました。

では、行ってらっしゃい!bon voyage!

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