10月17日 Double the double bass in Japan 2014@Kyoto

Double the double bass in Japan 2014

第七回
10月17日(金)
京都です。鴨川のゲーテインスティテュート。セバスチャンがドイツ政府の推薦すべきアーティストのリストに入っているということで、今回のツアーは様々な形でドイツからの援助があります。有り難いことです。京都のゲーテインスティテュートでの公演もその1つです。取り仕切って下さるのは芦屋画廊の北川さんご夫婦です。国際的感覚で生きている北川さんご夫婦にとって、ヨーロッパやアジアの感覚は日本以上にとても馴染み深いもののようです。スイス、フランスや韓国とのつながりが深く続いているようです。しかも祥子さんはコントラバスが好きという、すばらしい嗜好をもっていらっしゃいます。パチパチパチパチ!

ここには「カフェ・ミュラー」というカフェがあるとHPに記載されていました。それでは、Mister カフェ・ミュラーのジャン・サスポータスさんを連れてくる必要がありますね。近いうちに実現するでしょう。ジャンさんとカフェ・ミュラーは切っても切り離せない縁があります。ピナ・バウシュさん自身が踊るピナカンパニーの演目はカフェ・ミュラーだけと言って良いほどです。夢遊病のように動くダンサーの前の道を作るべく椅子を片付けるのがジャンさんの役です。ペドロ・アルモドバル監督の「Talk to Her」の冒頭でも使われ、ジャンさんは「世界で一番哀しい顔の男」という評を得ました。もともとは、ピナさんのパートナーがその役をやっていましたが、病気のため若くして他界。その役をピナ・バウシュ舞踊団に入ったばかりのジャンさんが抜擢されて以来40年近く400回以上の公演を世界各国で行っているのです。

それはさておき、京都公演のゲストは有本羅人さんと木村英一さんです。今年の初めに芦屋画廊で湯川隆さんの個展のオープニングにソロベースを頼まれました。湯川さんとの出会いも貴重でした。そして、北川さんの期待する若手ミュージシャン有本羅人さんが来ていました。少しでも共演したら、という北川さんの配慮のようでした。私は、彼を呼び込みデュオで一曲演奏しました。

即興演奏というのは、その人のすべてが現れてしまいます。その人が知らないその人さえでてきてしまうのです。彼自身以上に分かることにもなるのです。ザビエ・シャルル、フレデリック・ブロンディ、ギレーヌ・コスロンのトリオの関西ツアーを羅人さんに託しました。そしてそれは大成功だったと聞きます。彼はこの経験で大きく飛躍したであろうし、先へ繋がる道を感じたはずです。
ザビエ達3人は有本家に楽しく・充実して滞在したそうです。

木村英一さんとは、ジャン・サスポータスさんとの初日本ツアーの時にお会いしました。アーバンギルドでのギグの時に、さまざま面倒を見てもらったり、シュルティボックスを演奏してもらいました。そして、年頭のオペリータ「うたをさがして」の京都・大江能楽堂でのパフォーマンスを仕切り、翌2月には彼の本拠地・和泉屋旅館でのコントラバストリオの演奏も主催して頂きました。

本職でないところにこそ、その人が現れる事が良くあります。オペリータの時の彼の仕切り、スタッフの動きをみて、慕われ、尊敬されているのが見受けられました。東京でも、木村英一のダンスは面白いよ、と聞いていました。

今回のような機会があったら、呼ぶしか無いっしょ、とういことで彼にも参加いただいた訳です。

10月17日(金)18:30open / 19:00 start
会場:ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川(http://www.goethe.de/villa-kamogawa
京都府京都市左京区吉田河原町19-3
出演:セバスチャン・グラムス(コントラバス)・齋藤徹(コントラバス)
木村英一(ダンス)・有本羅人(トランペット)
料金:予約3,000円 / 当日3,500円
予約:Tel:090-9697-2758(北川) Mail:info@ashiya-garo.com
助成:ドイツ連邦共和国外務省
協力:ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川ヴィラ鴨川 ヴィラ鴨川 裏

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