唯一のオフの日

本日は唯一のオフ。来日間近のセバスチャンと打ち合わせ。即興演奏でなく、楽曲を演奏する日も何日かありますので、そのリハーサルも兼ねてユックリ行いました。山上渡デザインのチラシはとても気に入ってくれています。

 

ツアーの1日1日を順を追って説明していきます。本当に中身の濃いものなので我ながらちょいとビックリです。セバスチャンも武者震い?ゆっくり話す彼のペースはとても好ましいです。こちらも引き込まれてゆっくり話すようになります。ずっとそうしていたいです。

 

ポレポレ坐の「20年目のストーンアウト」の単独チラシデザインもあがったとの連絡がはいりました。22日のスーパーデラックス、23日のポレポレ坐が楽曲が多いので明後日の帰国後もそのリハーサルで追われます。

 

セバスチャンとの打ち合わせ兼リハーサルの後、ボッフムへ移動。コントラバス3台、打楽器、ダンスとのセッションに誘われました。3台目のコントラバスはセバスチャンのお弟子さん。50人編成のベースオーケストラにも入っています。打楽器は、2年前ハーゲンでのジョン・ブッチャーとのデュオツアーのゲストで共演済みの若者です。2人とも溌剌として才気走り、即興演奏に打ち込んでいる様子です。好ましい~。

 

長身のドイツ人のダンスはなんと舞踏でした。ブトーと書いたほうがいいかも知れません。彼が白塗りをして、薄物を羽織り、グロテスクに出てきたのでちょっと笑ってしまいました。その笑いは、どこから来るのかを考えざるを得ません。

 

日本が明治維新以来西洋文化をドンドン受け入れ、真似をしていった長い歴史がそのまま鏡になって帰ってきたのです。今、ドイツの小都市で日本のサブカルチャーに憧れ、真似をしている若者の姿は、日本のかつての姿と同じなのです。

 

私は、いまもコントラバスを弾いています。何と言っても西洋楽器です。規範は西洋人の先駆者でした。そうやってやって来たとき、きっとこちらの人は日本人の西洋真似を笑ったでしょう。それと同じ種類の笑いだったわけでしょう。

 

意外に深い感慨にふけってしまいました。

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