ジャンさんワークショップ@「いずるば」

ジャンさんワークショップ@「いずるば」についてFBで書いたものを備忘のためここにも載せます。

ジャンさんのワークショップ@「いずるば」

順調に始まっています。別人になった私も良い機会なのでまじめに取り組もうと思い通っています。初日はジャンさん体操:気の道入門、昨日は前半ジャンさん体操・後半ダンスクラスでした。ジャンさんの人柄がにじみ出て、実に穏やかで、時にキビシイ時間が流れています。

もちろん私と真妃はダンスクラスにはついて行けず見学にまわります。ピナさんの振付によくある「流れ〜脱力〜流れ」の動きをターンを交えての複雑な振付をダンサー達はすぐに理解し、覚えて繰り返します。それは、私にはマジックのようです。音楽に合わせるのも実に不思議なタイミングで合わせます。ピナさんも往々にしてそうですが、1拍目から始まりません。「ため」と「解放」を重視する動きをするためにそれが自然です。こうやって見ているとわかります。

初めは「むずかし〜よ」と離れていた竜太郎さんは、しばらく経つと「よし、思い出した」と復帰していきました。3年前にやった振付と同じだ、と思い出したそうです。さすが〜ダンサーですね。スゲー。タンゴダンサーカップルのケンジ&リリアナさんが参加しているのも嬉しいです。2年間ジャンさんと私とワークショップをやった札幌のスタジオコンテからも二人参加。いろいろな願いがあってさまざまなジャンルのダンスをする人達が集まってジャンさんの元で同じ動きをしている状況に感動しました。

あと4日残っています。暑い夏をダンスで共有!

 

 

 

あったりまえですが、時は流れを止めず、行くものは行き、残るものは残る、なんてな日です。ジャンがピナの訃報を聞いたのも「いずるば」でした。昨日のWS参加者にも何人もいろいろと抱えている人がいて(言ってみれば、全員だね。)残されたものは心を合わせて助け合いましょう、なんてな感覚でした。

 

今年になってやっとピナカンパニー40周年イヴェントが終わりました。ジャンはそのうち36年。ジャンが天使と呼ぶドミニク・メルシーさんが芸術監督を辞め(ダンサーとしては残留)雰囲気も変わり、新しいメンバーがほとんどになったそうです。

 

新しいメンバーは、往年のビデオで振付を勉強し、初演当時を知る数名(ジャンも)にいろいろ聞くしかないそうで、やはり何かが失われていくのだろうなと想像します。

 

たとえば「効果」。ピナさんは大きな舞台効果を使います。壁を作ったり、花で舞台を敷き詰めたり、水を使ったり等々。音楽も同じですが、効果は本質があってこその効果です。昨今は、効果ばかりがもてはやされ、本質が無くても効果が面白ければ良いという傾向があります。

 

「本質」と渡り合う「効果」とは何でしょう?

 

「こんなことやりたくはない」という気持ちと拮抗し、それが優る時に「やる」ということかもしれません。「この効果カッチョイイから是非やりた~い、そんで、みんなをアッと言わせた~い!」というので絶対アキマヘンで。

 

私にとって、ピナさんについての最高の批評は太田省吾さんでした。否定の文脈で語るのは易い、が、いまこそ肯定の文脈で語るべきだ、ピナはその好例だ、という主旨でした。

 

その感覚はジャンの中に脈々と流れているのを実感します。

 

ダンサーの皆さま、そんなジャンのダンスワークショップは貴重な機会だと思います。ふるってご参加ください。jean1 DSC01443

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