チャン・ジェ・ヒョさん

チャン・ジェ・ヒョ001 10557494_704772282926687_3918946810572393281_o

 

チャン・ジェ・ヒョさん

 

今回の主役 姜垠一さんと共にもう一人大きな動機と力になったのがチャン・ジェ・ヒョさんでした。恥ずかしながら私は存じ上げませんでした。

 

彼は私の25年前からのソウル・珍島での録音・コンサートを逐一知っていて、これらの仕事に感動して、活動を続けたというのです。それをちゃんとした日本語で私に伝えてきました。私は、大変感動してしまいました。ビクターやサムソン、ソウル音盤などが絡んだこれらの仕事(主に韓国のシャーマンとのセッション)は、私にとっても画期的な仕事でした。チャンさんはその後「プリ」というグループを作り、元一さんと行動を共にし、日本にも何回も来ています。伝統音楽と新しい音楽の妥協の無い統合を目指しています。シャーマン達が現在も差別されている環境の中での仕事になるのです。

 

25年前の私は何も知らないシロートでしたが、日本人の私が参加しているという言い訳があるので、国楽(安淑善さん)農楽(李光寿さん)などが金石出さんと共演できた、という事実がありました。それは私の秘かな誇りです。役に立った!のです。

 

そして、チャン・ジェ・ヒョさんは、今回の「ヨ・ウ楽フェスティバル」(「ここ・私たちの音楽があるフェス」)の音楽監督をしています。昨年の同フェスでは、金石出の息子さん(キム・ジョン・ヒ、あ~懐かしい!)をフィーチャーしたプログラムを組んだということです。まさに言動一致。素晴らしい行動力。そして今回のプロデュースにも繋がりました。

 

私がオーガナイズしたユーラシアンエコーズ第2章は一夜限りのコンサートで、ごく一部でしか盛り上がりませんでしたが、韓国の伝統音楽雑誌「LARA」では私史上最大のページが組まれ、長いインタビューが載りました。これは熱血編集長ウーチョさんのお蔭でもあります。その記事をチャンさんが読み、さらに動機が深まったと言う話にも感動しました。大事なものとそうでないものの優先順位がハッキリしていて、そこに何の邪念もない!すがすがし~。

 

 

 

今はもう時効でしょうから、素直に言うと、私は、25年間の韓国関係の仕事をコーディネートしていた人達と考え方が合わずに決裂、ほとんど20年間韓国とも没交渉になっていました。私には、彼らの目的があまりにも私的であり、志の低いものであったからです。一緒に行動していた音楽ライターのJMさんもMYさんも憤慨して離れていきました。

 

韓国伝統音楽・シャーマン音楽に出会う事が出来た事に関しては本当に感謝しています。感謝しきれないでしょう。しかし、その後の展開はそれぞれの生き方を賭けてのことですので、妥協は出来ません。

 

・・・・・

 

 

そしてもう一つ繋がりました。チャン・ジェ・ヒョさんがプロデュースしているもう一つのフェスティバルは「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」。富山県南砺市を中心に行われています。昨年は、私的にお馴染み さとうじゅんこさん も滞空時間で参加。アルゼンチンからのタチアナ・ハーパさんと出会った、ということ。ここから何かが生まれないかな?

 

今年の「スキヤキフェス」も実施。そしてコムンゴの許胤晶さんも参加するということ。28日には東京公演にも参加するそうです。

 

韓国側の準備は着々と整ってきている、というのが今の印象です。若い世代の反日感情はそれほどでもない、というのが今回の訪韓での印象です。ミュージシャン達は、日本語を話し、英語を話します。それに対する私たちには、することが山積しているようです。志を高くし、人生を信じて、何かが始まらねばならない時機。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です