年末年始から非常用バッテリーのフル回転状況が続きましたが、ついに切れてしまいました。ずっと横になったままでしたがやっと目が開いています。週末の関西には晴れて復帰しているはずです。でないとね。
波瀾万丈・疾風怒濤のオペリータが無事終わった後、3週間でタンゴ→フラメンコ→即興→現代音楽→ブラジル音楽だったわけです。演奏している自分は変わらないぜ、と粋がっていても、一つのことしか出来ない蠍座のA型なので身体がついていかなかったのかも知れません。ごめんなさいね。
バーバー富士ライブ100回記念・直毅さんが相手で、勝手知ったるバーバーですので、わたしは安心して目を閉じてでもOKでした。ミッシェル・ドネダ、ベルトラン・ゴゲ、ジャン・サスポータス、オリヴィエ・マヌーリ、フレデリック・ブロンディ、ジョエル・レアンドルからお祝いメールが届いたそうです。さすが!!200回目もやるよ、と言っても、今のペースだと、おたがい83歳じゃ、ちょっと無理かもね。
ステファノ・スコダニビオ追悼盤録音@「いずるば」 59枚の譜面を読み解きながら、クリック音やストップウォッチに支配されながら、442~420.1までさまざまな基音を変化させながら、変則チューニングにかえながら、しかも即興性の高い演奏を53テイク録音するなんて本当に大変な仕事でした。セバスチャンは4時間あれば良いということでしたが、バリー・ガイやマーク・ドレッサーのアドバイスで7時間取りましたが、結局45分オーバー。スタジオでは次に竜太郎さんのレッスンが入っていましたが、平身低頭して待ってもらいました。スミマセンでした。何かご馳走します。それでも最後の2時間はノンストップ・フル回転でした。これが響いたかな?
ブラジル音楽withオオタマル:2回目です。雪であちこちでのライブが中止になっていましたが、決行。私は車を諦め地下鉄を乗り継いで行きました。幡ヶ谷の六号通りは昔ながらの良い商店街だったのですが、昨今大手のチェーン店に大半が乗っ取られているせいでしょうか、雪かきがされていないところばかり、なんだかな~、こんなことはなかったな~。楽器も腰も傷手でした。「雪だから来ることが出来ました」というお客様も、手術後で介護者を連れてのお客様もいらっしゃいました。都会の異常気象は隠れているものを顕すようです。
ブラジルは真夏だ!と気合いを入れて演奏。と言ってもこのデュオは実に小音量です。日常の派手な音楽に慣れている人には「張り合い」がないでしょうね。しかし、マイクは使いません。聞こえない時は耳をそばだてて。(演奏者も聴衆も)
311直後のライブの感じにも似て会場全体一体感がありました。曲終わりにちょうど車道でチェーンをまいた車が通り過ぎそれが拍手と重なって全員ニッコリ。「あのころ」というなんともサウダージな曲の終わり近くに時刻を告げる町内放送のジングルが鳴り、演奏も中断し一同聴き入り、その後そのままエンディングに行くというこのライブ感はとても好きです。空間・演奏・聴衆すべてがそろわないと出来ません。
この3週間、助けてくれたBGMは「Free Bolero / Mayte Martin & Tete Montoliu」オリヴィエがフリー・タンゴなんて言っていましたが、こちらはフリー・ボレロ。二人とも素晴らしい。「De Fuego y De Agua」これもMayte Martinさんwithラベック姉妹。ロルカの斬新な解釈もあり。