フェデリコ・ガルシア・ロルカ

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初めて触れたのが高校生のころでした。毎日新宿を通り、本屋、ジャズ喫茶、レコード店、いろいろな所にひっかかりながら過ごしていたので、天本英世さんの異形は何度も何度も見ました。友人に聞くと、あの人はロルカの専門家で役者で放浪者ということ。へえ~~と思い、少し本を読みました。あまり響きませんでした。

 

その次が劇団TAO(太虛)。ブラック・プディングというあまり知られていない短い戯曲の上演。読谷村の野外でやる予定でした。男子児童の合唱を提案し、のちにバール・フィリップスさんがInvitationと名づけてくれた曲などを作曲。まだ無名の日比野克彦さんも参加。沖縄公演は急遽中止。隅田川左岸劇場でやりました。ロルカはまだ響きませんでした。

 

少しは気になっていたのでしょう、目に着くものには手を出していました。「ニューヨークの詩人」というLPには、パコ、ファギネル、シコブアルキ、ドノバン、ムスタキ、テオドラキス、レナードコーエンが参加。映画「血の婚礼」、ルイジ・ノーノやジョージ・クラムなどの現代音楽作曲家の作品、多くの人の興味を惹くのだなと感心。スペイン市民戦争で殺されているので、左翼や「進歩的」文化人のアイドルにも見えました。

 

ジョージ・クラムの「古代の子供の声」に引用されている詩に(初めて)グッときました。「子供は一滴の水の中に自分の声を探していた・・沈黙の指輪を作り彼に着けてもらおう・・・耳には切り取られたばかりの花がたくさん、舌には愛と苦悶がたくさん詰まって私は何回も海にさまよった・・・君はどこから来たのだ、何が欲しいのだ?・・・いいかい、私は君のために引き裂かれ、つぶれてしまったのだよ・・グラナダでは毎日午後に子供が一人死ぬ・・私は丘も海も越えて星の近くまで行って、神に古代の子供の魂を戻してもらうように頼むのだ」クラムの音楽の何倍も響きました。

 

ラ・アルヘンティニータとロルカが共演している録音は素晴らしい。ラ・アルヘンティニータはフラメンコやスペイン演劇ではなく、大野一雄さんのダンスで知りました。ロルカのピアノやオーケストラで歌う彼女は声だけでなく、カスタネットや足音のリズムも素晴らしい。最近女性ヴォーカルがとてもよく再生できるというアンプに換えたのでますます素晴らしく響きます。

 

最近亡くなってしまったチャベーラ・ヴァルガスさんの遺作がロルカの朗読でした。もともと歌うのとしゃべるの区別があまりないチャベーラさんですが、スペイン語が大変美しい(わかりたい~)。ロルカはサルバドール・ダリと、チャベーラはフリーダ・カーロと恋仲だったという共通項?はあんまり関係ないか・・・

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