ずいぶん前に占いの人から「あなたの1年は8月がピークですね」と言われた事を思い出しました。暑いのが苦手なので、適当なことを言うな~、と思っていましたが、この8月は正にピークでした。
ポレポレ坐が終わり、千葉宅まで高速40分。(昼間だと2時間以上かかることがあります。終演後の空っぽ頭では高速の方が安全ですので驕りました。)冷やしておいた白ワインで乾杯。ジャンも私もよくやりました。8月8日のユーラシアンエコーズが遠い昔の話のようです。身体も頭も溶けました。
成田に送りに行きミッション・コンプリ。フーーーーーーーーーーーー。
ポレポレ坐「うたをさがして」序2無事終わりました。
使用曲とパンフレットのご挨拶を報告します。
残暑厳しき中、ご来場いただきまして本当にありがとうございました!
思えばジャンさんの前回来日は今年の2月、厳寒の北海道で積雪1.5メートル、零下20度、そして今回の酷暑40度です。実にはげしい振れ幅です。前回の最終公演がオペリータ「うたをさがして」の序でした(キッドアイラックホール)。そして今回の最終公演も「うたをさがして」序2になります。旅公演の最後日というのは何かと感慨深いものです。前回はさまざまな悪条件に加え、本公演で初めて全体を通すことができるという極度の緊張の中でしたが、会場の興奮と高揚感はいまだにこの手の中にあります。
今回は、その感覚を大事にしつつ、さらなるバージョンアップを願っての公演です。乾千恵さんの原案にあるバンドネオン(早川純さん)の参加も得られ、音楽はかなりの改訂・新曲追加を行っています。今秋パリに留学する早川さんに代わって、来年1月オリヴィエ・マヌーリ(バンドネオン)さんをパリから迎えての旅公演を実施する予定です。オリヴィエさんは、千恵の輪トリオ(ジャンと私とのトリオ)で日本ツアーをしました。それは、千恵さんの「七つのピアソラ」(岩波書店)の出版記念でした。千恵さんは人と人を繋げる天賦の才能があります。
歌える歌をつくりたい、という私の長年の願いが、千恵さんの言葉によって実現されました。過去数年の成果もオペリータに織り込んであります。惜しみなくアイディアを示唆、ダンスを繰り広げてくれ日本語の朗読もトライしてくれるジャン”アニキ”サスポータスさん、歌いにくい部分もある私の曲を大きく自然に歌ってくれる さとう”菩薩”じゅんこさん、ひらめきに満ちた演奏、そして和訳を朗読してくれる喜多”天才”直毅さん、短時間のリハーサルで深く理解してくれた早川”ジャック”純さん、そして常に温かく見守ってくれた乾千恵さん、多くの人の美しい心でこの舞台は祝福されています。
明日、ジャンさんも直毅さんもドイツに旅立ちます。立つ鳥は跡を濁さないばかりでなく、種を、芽を残してくれます。残される私も、お出でいただいたみなさまも、明日からの日常の新たな旅にでるため、時間・空間を分かち合いたいと心より思っております。 齋藤徹
- 夕影させば から バンドネオンソロ
- プレリュード (朗読 歩くダンス)
- 星はまたたく
- 子守歌
- 旅人の歌1 E♭リディアン(鈴ダンス)
- 石のように E♭リディアン
- 旅人の歌2 ワルツ~ジャンの歌~言葉のない調べ2種
- 夕影させば 桜台~歌とバンドネオンデュオ
- ひかりしづけき
- よみがえりの花 ドローンとタンゴ
- 石が割れたお祝いダンス チャカレーラとカルナバリート
- 収め
- 子守歌断片
- 夕暮れの子守歌
- 舟唄