オペリータ「うたをさがして」の音楽は?

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今日の「オペリータうたをさがして」はいったいどんな音楽?と聞かれました。ちょっと説明します。

 

歌える歌をつくりたい、という私の長年の希望が乾千恵さんの言葉で実現しました。数年前のことです。

「夕暮れの数え歌」が最初でした。その後、岡部伊都子さん追悼「星はまたたく」と進んでいきました。大分湯布院での乾千恵展覧会の時に演奏した折、そうだ10曲くらい作ってカタチにしようと話し合いました。「舟唄」ができ、「ひかりしづけき」が生まれました。それぞれが追想や追悼に基づいています。そして3・11。この出来事にどうやって自分の仕事で対応するかが、みなに問われました。私はベースアンサンブル弦311の活動を続けました。そんな折に千恵さんから脚本が届けられました。オペリータ「うたをさがして」と名づけられた脚本です。当然、ピアソラ・フェレールの「ブエノスアイレスのマリア」を想起させます。(千恵さんは有名なピアソラフリークです。)そして「うたをさがして」と言う名前で活動していた 私・さとうじゅんこ・喜多直毅 のトリオも想起されます。

 

「うたをさがして」トリオを基本にブエノスアイレスのマリアのようなものを作る、というのが暗黙の了解だったように思います。

 

しかしピアソラのようにタンゴのオペリータを作ることは私にはできませんし、してはイケマセン。何カ所かでピアソラを想起する和音進行・リズムを使いました。また「よみがえりの花」と名づけられた歌詞にはピアソラ/バルタールの「3001年のプレリュード」を想起した曲にしました。(よみがえれ、よみがえれと歌われます。そしてバルタールさんは曼珠沙華と言われていたと聞きます。)また、フォルクローレ好きの千恵さんを思いチャカレーラやカルナバリートも採用。その他、さまざまな曲想の歌が全体を通して歌われます。

 

言葉のない「調べ」では、今年6月ルーマニア・シビウの劇場楽屋での待ち時間にふと浮かんだ二つのメロディを使いました。新曲も2曲ありますが、うまく収まるところに収まって「歌われる」ことを待っているように感じられます。

 

■日時:2013年8月31日(土)19:00 open / 19:30 start
■出演:ジャン・サスポータス(ダンス)、さとうじゅんこ(うた)、喜多直毅(ヴァイオリン)、
早川純(バンドネオン)、齋藤徹(コントラバス・作曲)、乾千恵(脚本)
■料金:予約3,300円/当日3,800円(ワンドリンク付)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email : event@polepoletimes.jp

*総合チラシには
18:30 open / 19:00 start
とありますが、正しくは
19:00 open / 19:30 start
になります。よろしくお願い致します。

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