ベースアンサンブル弦311エアジンライブ無事終了しました。
風雲急を告げるような突然の雨、前日関内でカラスの大量不審死もなんのその、満員の聴衆の中、無事ライブ終了しました。この笑顔を見てくだされ。中央の口髭がエアジンオーナー梅本実さん、パールと高志の間がライブ録音をしてくれたスタジオプランプランの小川洋さん。(写真:荒谷良一さん)
私が、5人ものグループを2年間も維持するなんて空前(絶後の可能性大)のことです。このグループの存続エネルギーは311東日本大震災+原発爆発にあったことは明らかです。Kadima社からDVDの依頼がありグループ結成。直後に311でした。パールはアメリカに帰国してしまい、ライブゲストだったジャン・サスポータスは日本入国できず、というのがそもそもの始まりでした。
パールが「日本で演奏したい」と親族・友人を振り切って日本に帰ってきました。日本に行けなくても何とか共演したいというジャンがSkype共演。その時のカイ・フォブさんの映像の青空が「かひやぐら」にも「Looking for Kenji」にも繋がりました。(ジャンのSkype共演はキッドアイラックアートホールでの喜多直毅さんとのデュオでもありました。)
ジャン、ジャッキー・ジョブ、矢萩竜太郎らダンサーとの共演、バール・フィリップスとの即興セッション、別働隊としてピアソラを演奏するトリオもできました。こういう有機的な繋がりが今後もドンドン多方面につづくことを切に望みます。この時点で休止するのはリーダーである私の容量の限界なのでしょう。申し訳ない。
最後の演奏は6月ニューヨーク州ロチェスターでのISB(国際ベーシスト協会)でのコンヴェンションです。思いっきりやってきます。
ISBコンヴェンションには、バール・フィリップスが議長をしていたときに招待されたことがあります。その時感じた「日本と世界とのコントラバスに関する情報の差」を若いみんなに体験してもらいたいという気持ちが強くあり、実現にこぎつけました。(バールと録音したチャリティCDは現在、売り上げ300枚を越えました!こんなに早く大量に売れたのは初めてです。みなさまありがとうございます。あと1ヶ月でどこまで伸びるでしょう?日本もすてたもんじゃないです。)
インターネットの時代になって多少は改善されてきていますが、日本のガラパゴス化は様々な分野で言われています。既得権の保守が多くの原因のようです。コントラバスも同様です。師弟関係・教育関係・楽器販売の利権が災いしているように推測されます。本場の情報をあたかも秘密情報のように切り売りする教育、その関係が仕事に結びつく状況をなんとか変えたいものです。学歴や楽歴は音楽とは関係ありません。20数年前の邦楽界は、東京芸大を出ている人が仕事を多く取っていました。しかし、今、明らかに変わっています。そして邦楽自体が大きく開かれてきているようです。
生きている限り、開かれた心を持って、優先順位を間違わないようにやっていきましょうぜ。