「牡丹と馬」再演@ポレポレ坐徹の部屋vol.23 いよいよ明日です。
庄﨑さんは多才な人で、イラストをサッサッサーと描きます。このフライヤは不採用のものですが、この馬は庄﨑さん曰く、東日本大震災の瓦礫でできあがっているように描いたそうです。イラストの具体性は振付にも顕れていて、すべての所作は具体的です。当然今回の公演は「311以後」であるわけです。「アウシュビッツ以後は詩も哲学も音楽も不可能」という話を聞きました。私達の「311以後」はどうなる?それはコミュニケーションの問い直しでもあるでしょう。その意味でも今回の公演は私にとって重要です。
話は「遠野物語」のおしらさま。馬と娘の悲恋。昇天後、養蚕の神様になる民話です。学生の頃、柳田や南方を読んでいました。
私にも具体的な役があります。村の地主で、娘を馬に取られて馬を殺害します。花束で殺害するファンタジーでもあります。
すべての踊りは何かを「探す」所作、すべての音楽は何かを「呼ぶ」所作、という考え方が好きです。庄﨑さん・南雲さんの手の先にのびた線と、音の無い音の呼ぶ線がどこかで交錯する、そんなことを思い描いています。
昼公演はどんどん埋まっていますが、夜公演はゆったり観る・聴くことができそうです。
是非。
徹の部屋Vol.23 「牡丹と馬 遠野ものがたり」
■日時:2012年12月24日(月・祝)13:30 open/14:00 start
18:30 open/19:00 start 昼夜2回公演
■出演:庄﨑隆志、南雲麻衣、斎藤徹、
美術:安元亮祐
■料金:予約3,500円/当日4,000円(ワンドリンク付)
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)Email : event@polepoletimes.jp