4日間続けていろいろな演奏がありました。
続けて演奏があると旧宅に泊まり、江戸~千葉の移動が無くて好都合といえば好都合。
1日目 平河町ミュージック 沢井一恵の会 西村朗作曲「かむなぎ」
滅多に来ない都心の町。高級北欧家具の大きなショールームで音楽会が何回か続いているそうです。その第1回目をやって評判だった沢井一恵さんのアンコール公演。コインパーキングの値段が1時間1000円!かつて瀬尾高志が「時給1000円か。駐車場になりたい」というシュールなジョークを言ったのを思い出します。こんなセレブでオシャレなショールームですが、大阪が本部なためでしょうか、トーキョーとちょっと違う空気が流れています。
1)柴田南雄:枯野凩〈かれのこがらし〉(十七絃箏&尺八)
2)ロビン・ウィリアムソン:見知らぬ人の子供時代からの手紙
3)高橋悠治:残絲曲(瑟、朗読)
4)一絃琴による即興
5)西村 朗:覡〈かむなぎ〉(十七絃箏&コントラバス)
ゲスト:善養寺恵介(尺八)、齋藤 徹(コントラバス)、高橋悠治(朗読)
瑟提供:真如苑
私にとっては、まったく違う客層です。着物の方もちらほら。年齢層高し。インテリ風多し。善養寺さんの端正な尺八ではじまり、悠治さんの「雅な」朗読、17絃に1本だけ弦を張り、即興演奏。一弦から25弦までのさまざまな弦音楽を聴かせてくれました。一弦琴の曲、当初は高橋悠治さんに作曲を依頼したそうですが、話合いの結果、「即興で遊んだ方が良いんじゃない?」ということになったそうです。「無絃琴」という内田百閒の小説、「没弦琴」という発想などが一恵さんの長期間のアイディアで、それが実現したわけです。私は旭川モケラモケラでの「女達の一弦」ワークショップ、恐山の「梓弓」、そして、小林裕児作の木製くりぬきボートに一弦を張って演奏した経験もあり、馴染みある魅力的な世界でした。
私の担当演奏は、八種類の打楽器のために書かれたパートをコントラバスで演奏するわけで、結構大変です。というか、無理な部分が多い。左手親指におおきなタコを1ヶ月くらいかけて作らねばなりません。
しかし、そこを逆手にとって毎回違うアプローチが出来ます。今回も新しいトライをいくつもしました。面白い発見もありました。飽きずにやる秘訣かも知れませんね。キッチリ書かれた曲を演奏する機会(それも何回もやらねばならない場合)があるとどうしても飽きてしまう私には必須です。CD「The SAWAI KAZUE」での同曲録音を作曲者の西村朗さんも私の方法を喜んでいたと言うことなので、ドンドンやってしまいます。
もう一つエピソードがあります。かつて一恵さんが西村さんの曲を演奏した時、書かれているものを違うように弾いた部分があったそうで、聴いていた西村さんは苦情を言うどころか「それが私が書きたかった音です」と言って大喜びしたということ。それを聞いていたので安心して多少の冒険が出来るのです。
高級家具に座ることも出来る満員の聴衆の中、日頃会わない知り合いに何人も会いました。こういう所に集まっているのだな、などとさまざま思いました。
Hello Tetsu san,
The automatic translation in french by Google is pretty mysterious but interesting 🙂 I would love to hear the pieces you mention in this post.
A warm hello to you and Kazue san.
Ninh