ミラーニューロン再び

ミラーニューロン再び。
「学ぶ」は「まねぶ」すなわち「真似る」から来ています。「芸は盗むもの」と相通じます。一方、真似ることは良くない、自分をだせ、とも言いますが、「自分」なんて本人にはわからないもの。真似ようと思った動機が大事でしょう。少なくとも「真似ようと思った自分」は信じることができる。真似るなら、動機まで深く真似よ。真似るならインスピレーションまで感じ取れ。コピーするなら音色までコピーせよ。
高柳昌行さんは、コピーするとき、テープを二分の一のスピードで再生して、完全に音符を取り出した。お手本がたとえミスをしていようとそのまま。聴き込んで聴き込んで行く。
ミラーニューロンは、簡単に言えば、物まね神経です。赤ん坊が言葉を習得するとき、ミラーニューロンは全開でしょう。もらい泣き、もらい笑い、あくびの連鎖、皆関係しています。人間が生きる上で培った大切な能力です。
ジャンと同様、田中泯さんや黒沢美香さんと同じステージに立っていると確かに私自身の身体の中で踊り出すものを強く感じます。それもダンサーにより違うものを感じます。ダンサーはミュージシャンを観ることによって、演奏しているのでしょう。そのあたりのことも各ダンサーに聞いてみたいところです。
この写真は、私がジャンにコントラバスを託して場を離れたところです。大祐が「こうなったら、テツさん、踊らなきゃ」と言われ、ちょっと振りをしてみましたが、当然、踊れるものではありません。「こんな時、キッチリ踊れたらカッコイイけどね」と言うと「いや~それはそれで違うでしょ!」と大祐。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です