本日は根拠地ORTでのジョン・テツセッション第四日目。ゲストはErhard Hirt (ギター), Achim Krämer (打楽器)。エハートの演奏はもはやギタリストではなく、音響操縦者。アチムの打楽器はジャズドラム。そうです。お二人とも私の苦手としている方向です。しかし、life is too short to complain. 敢えてドラムの直近で演奏しました。アチムは私と同年代、実は腕の故障で5ヶ月演奏を休んでの復帰初日、プラス本日入れ歯をいれたばかりという記念すべき日。愛すべきキャラクターです。演奏前にかなりナーバスになっていたので、わたしは、よりドラムに近づいて、語りかけるように演奏しました。諦めずに、最善を尽くすことが功を奏したようで、共演者、聴衆とも喜んでくださいました。
今日もジョンとのデュオがあり、これはまた大変楽しみました。今回はストイックに演奏しました。それはそれで楽しいのです。
今日も満席。昨日話題にしたケルンのセバスチャンさんが終演後話しかけてくれました。ケルンで推察した人とは違いました。ベースソロを中心にコレクションが400枚!あるとのこと。わたしの「ORT」も注文してあり到着を待っているとのこと。
終演後、カフェ・ドゥ・コンゴで食事をして、ゲネプロ終わりのジャンさんを待っていると、ジャンさんはなんと柿崎麻莉子さんを連れて来ました。ミッシェル・ニンツアーの「いずるば」セッション、最終ポレポレでの飛び入りでダンスをしてくれた麻莉子さんです。この春、大学を修了しイスラエル、フランス、ポルトガルを経て、オーディションもダンスクラスも受けながら、一昨日ブッパタールに到着、そのまますぐにジャンさんを頼り、ピナカンパニーのクラスを受けたりリハーサルを見学したりしているそうです。
思えば私がヨーロッパで演奏し始めたのが、バール・フィリップスさんの招聘による5th Seasonでしたので、40歳になる年でした。その時、直感したのが、もう10年早かったら移住したかな?ということでした。今は、行ったり来たりしながら、人と人、場所と場所を繋げることを役割と思っています。大学を出た年にこうやっていろいろな経験ができる麻莉子さんはとても羨ましいですね。良い仕事をしてください。
本日セッション最終日。