夏・秋・冬を経て、やっと完成ました。私たちの「常識」だと素材が揃ったら1ヶ月ほどで出来上がりますが、エルサレムとの交渉は常識を越えて大変でした。私たちの普段持っているコミュニケーションの「常識」は、国や民族や個人の距離が少し増えただけで非常識となる、ことを再確認した日々でした。明らかにこちらの甘えでしょう。
もちろん言語によるバビロンタワーはあくまで高かったのですが、あたりまえじゃん、はあたりまえではなく、わかってるはず、は決してわかっていない可能性が多いのです。いちいち検証するのが面倒くさいから、わかっているはず、にしてしまっていることがいかに多いのでしょう。
他人さまとの交渉やコミュニケーションは、このように慎重の上にも慎重にしなければいけないことを思い出させてくれました。
逆に言うと、普段の私が、わかりあっている人との連絡・交渉ばかりになっているのでしょう。たまに、助成金の申請だとか、企画のプレゼンテーションなどがあると、自分を変換させてやったりしますね。(なかなかうまくいきませんが・・・)
わかりあっている、と思い込むことがどれ程危険なことか・・・身の回りのことも考え直すきっかけにするチャンスにして、この経験を活かさねば。
ともかくkadima http://www.kadimacollective.com/
Triptych #4 – Tetsu Saitoh: Strings & The Moon
が完成したというメールが今朝届きました。
制作費に充当せよ、ということで現物が私の処に届くことになっています。kadimaの通販、バーバー富士の通販も出来ます。直接、私の処からもできますし、travessiaのCDを含めて販売店を開拓しようと思っています。