このタイミングで・・・
アンゲロプロス事故死のニュース。
昨日のブログで、ちょっと照れながらも晴れ晴れと紹介した新譜「うたをさがして」は全体の3分の2がアンゲロプロス監督、トニーノ・グエッラ脚本の映画の台詞からのもの。詩を書けない私が今、一番私にとっての「詩」を感じるものとして使わせて頂いた。かなわないであろう夢を言えば、いつか彼の映像に音をつけたかった。音が聞こえていた。それが本当にかなわなくなってしまった・・・・・・映像がノイズに満ちていき回りを溶かしていく、こんなフェイドアウトはキツイ。
同じ状況が20年前に有った。ピアソラ。彼がピアニストをヘラルド・ガンディーニに替え,ダニエル・ビネリを使ってバンドネオンを二人にしてガンガンやっている映像を観て、これはもう「グループに入るっきゃ無いでしょ」という若気の至りの極致で「Tetsu Plays Piazzolla」というCDを作り、高場将美さんに仲介を頼んだ。時すでに、ピアソラはヨーロッパで倒れ、大統領専用機でブエノスアイレスに帰国、意識不明だった。
太田省吾さん、一緒に作品を創りましょうと約束、あっと言う間に逝ってしまった。
元藤燁子さん、2日前まで共演していた。
五井輝さん、最後の2作で演奏した。
高田和子さん、一緒に北海道演奏旅行しましょう、と言っていたのに。
岸田理生さん、最終期の作品でケンカしながら音を担当した。
金石出さん、再会・共演を夢見ていたらすでに亡くなっていた。
やりたいことがあったら、即、やらねば。