「うたをさがして」と船遊び

うたをさがして@キャンディ、と、江戸湾船あそび。
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楽しく終了。縁というものは不可思議なもので、今年の4月にキャンディ35周年の日に今井和雄さんとデュオをやりました。その後、なんだかんだあってご近所に引っ越し。その流れそのままにミッシェル、ニンのセットをやっていただいたり、このトリオをやっていただいたりです。
演奏しやすいという評判もだんだん上がってきて、東京・横浜・埼玉からは遠いのにどんどんライブが増えてきています。これも流れでしょうか。
キャンディはジャズの香りがそれなりに強いのですが、このトリオをやってみたかった。この音楽にはジャズ度は少ないのであります。似合わないところでもドシドシ演奏してしまう。それが大切。ジャンルにあてはまるより、周縁から攻めていく方がお互いにとって良いのかもしれません。
銀座では時間の関係でできなかった三曲を追加、チベタンボウル、シュルティボックス、チンを加えました。これらの楽器は宮沢賢治ものの時に使います。それなりに演劇性の強いものになるための処置です。お客様の中には成河さんもいらっしゃいました。彼はテレビで賢治ものを最近やっています。今日、某所から来年の宮沢賢治特集へのオファーが来ました。時代が賢治さんを必要としているのでしょうか。
最近、DVDを観る環境がよくなったので映画をよく観ます。アンゲロプロス、タルコフスキー、カネフスキーの水、河、雨、土、木、匂い、霧、海、血、地、政治、人、現代が迫ってきます。それが私にはこの演奏に大きく影響していそうです。
翌日は、詩人野村喜和夫さんの還暦・英訳詩集記念のパーティが東京湾クルーズの船上でありました。私は2編の詩に音をつけました。野村さんと英訳をされた方のお二人が日本語と英語で朗読。いやはや違う!のですね。詩のトーンは当然共通していますが、詩人自身が読む訥々とした日本語と流ちょうな英語ではかなり違う色を見せていました。
多くの詩人、詩関係の出版人がお祝いに駆けつけ20人のはずが30名。日中は富士山もよく見えた快晴の夜空を駆け抜けました。あたりを見ると多くの屋形船やクルージングが行われています。こうやって遊んでいるのですね。現代には決してメジャーな遊びでは無いけれど昔に繋がる何か良いものがあります。江戸は水の街。カラオケもテレビも使わず、コントラバスを持ち込むこの一行を船長さんたちはちょっと不思議そうに見ていました。一時、地震も放射能も世の中の腐敗も忘れて、船あすび。
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