学ぶ

「まなぶ」の語源はもちろん「まねる」でしょう。ものごとは「まね」からはいるのが必定。最近では「ミラーニューロン」が発見されてますます納得です。
ニンさんのバスドラム横置きセットのやり方を採用している演奏家はたくさんいます。日本人の演奏家の写真も見たことがあります。ミッシェルの息音サックスもたくさんの演奏家が使っています。私のベース横置きやプリペアードやゴリゴリ棒もいろいろなところで見ます。高柳昌行さんは真似されるのがイヤで客席に後ろを向いて演奏をしたりもしていました。
三人でもそんな話になりました。ニンさんは「全く気にしていないよ。形は真似できてもニュアンスは全く違うし」と言います。ともかく動機が違うのです。「特許」を取ったって仕方ない。ひとりひとりが長年の経験の中で発見していったプロセスや精神を真似ることはできません。より「効果」音になり、長期間続けられないでしょうし、新たな発見に繋がることは無い。
更に言えば、音はヒトより明らかに強いのです。浅はかな考えで真似をしていると音にきっと復讐されます。身体を壊したり、ココロを壊したりして,未来をさえ壊してしまいかねません。「自分は何者なのか?どこから来てどこへ行くのか?」という大きな問いを「音」に託して行くのは即興演奏家でもクラシック演奏家でも民謡歌手でも同じです。音には謙虚であらねば。
ベルトラン・ゴゲさんと石川高さん(笙)とトリオで演奏をしました。鈴木美幸さんが世話をしてくれ八丁堀・七針という新しい場所でした。11月7日。ゴゲさんはミッシェルたち先達のサックス探求に大いに触発されています。もちろん息音も使います。(息音にしてもミッシェルの海童道理解とベルトランの尺八感は大いに違います。)ベルトランは、独自の倍音奏法を獲得していて、とてもすばらしいものでした。音の中に何かを見てしまった一人でしょう。
12月4日(カフェ・ズミで今井和雄さんと私とのトリオ)翌5日(バーバー富士で私とデュオ)があり、24日には半年の滞在を終え帰国します。
是非、足をお運びください。
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同志社大学でのベルトラン
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京都の蕎麦屋で寛さんと。(明らかに民族が違いますね。)

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