ニンは3月から座禅を始めたといいます。堺の臨光寺の和尚・磯部宗寛さんはインプロ界では知られた人。ミッシェルの親友でもある。ニンは宗寛さんに座禅のガイドをしてもらいたいと言うし、宗寛さんもOKというし、西尾でのオフはちょっとした座禅の日になるかもしれませんね。
海童道さんの廃盤LPを何枚も聴かせてくれたのも宗寛さんでした。日本で本当に受け継ぐべき伝統のひとつは海童道的な考え方でしょう。プロの演奏家などを徹底的に否定していた彼の姿勢は、ミッシェル達インプロバイザーが、音楽より音に立ち戻る方向、風の音になること、匿名になること、プロって何だろうと考えることととても近い。
簡単に「どうでも良いじゃない?」という事ではなく、つきつめた先にある「何でもあり」、さらには、つきつめなくても自分を越える大きな想像力さえもてれば。
「即興」であることが問題なのではなく、もっと遡り、もっと広く、もっと大きく考えることが大切。
久田舜一郎さんや沢井一恵さんの切羽詰まった時間・空間処理とのセッションも大いに楽しみです。
目的は何?音楽の目的?生きている目的?
話はムズカシクない。単純そのものです。