魅惑のブラジル音楽ー対蹠地のつながり

徹の部屋vol.15の内容が決まりました。

禁断?のブラジル音楽をやります。ホント?ホントです。
ゲストはピアニストの石田幹雄さん。札幌で会った若手です。ずっと気になっていましたが、タイミングが合わず。やっとこの機会がやってきました。8月26日です。

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フライヤー用の文章は↓
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30年間ブラジル音楽を好んで聴き続けていますが、まるで底なし沼です。まだ一割も達していないでしょう。戦後ニューヨーク上空でジャズの天才達を輩出させた音楽の神様が、ブラジル上空に移動したに違いありません。何ともすばらしい音楽が生まれ続けています。歌がつねに社会変動の象徴でした。文化大臣に歌手(ジルベルト・ジル)がなりました。(ブラジルでオリンピックやワールドカップをやるそうですが、そうなると神様は移動してしまうのかもしれませんね。)

そして私は、何回となくブラジル音楽に救われてきました。

そんなに好きな音楽なのに、自分から演奏しようと思った機会は片手で数えても指が余ります。「好きな音楽と自分が演奏する音楽は違う」「歌が必須なのに、ポルトガル語で歌う意味があるのか、歌手がいるのか、あのメロディはポルトガル語以外ではなりたたないのでは?」「自分で歌詞を理解しているとはとうてい言えないぜ」などなどという理由があります。

ブラジルに長く滞在した知人に「あんなにひどい状況の中では、音楽くらい良くないとやっていけないし、生きてさえいけないんだよ,ホントに」と聞くと、自分が好きだからと言って果たしてやって良いものかと逡巡してしまいます。

そして、3/11が起きました。一瞬のうちに多くの命がなくなってしまうことと、何万年も汚染が続くことの2つの事実を目前にしました。なんとも落ち着かない日々です。何回となく救われたブラジル音楽、あらためて自分に問う意味で、ホームとなったポレポレ坐で試してみたいというのが今回の動機であります。

25年前、ブエノスアイレスに行ったとき、タンゴやフォルクローレを弾くと「なんで,お前はできるんだ?」と素朴に聞かれました。そんなの知りません。

対蹠地(たいせきち・antipodes)という言葉を気に入っています。地球の反対側という意味。そこから転じて、なんでも正反対の意味にもつかうようです。日本とブラジル、東中野とサルバドール、正反対のようで直線(最短距離)で繋がっているのかもしれません。こちらが動けば、そちらも動く、結局いつになっても出会えないのかもしれないし、まさかフクシマシンドロームでもないでしょうし。
音にヒントを待ちましょう。    

シコ・ブアルキ、ジョビン、ヴィニシウス、エドゥ・ロボ、カエターノ、ピシンギーニャ、ミルトン、ああ、選曲が大変だ!        (齋藤徹)
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