だんだんとジャンさんの今回滞在が終わろうとしています。ジャンさん颱風などと語呂を楽しんでいましたが、淋しいものです。1つの祭り(旅)が終わって次の祭り(旅)が始まるのですね。
日程変更で参加者の数が危ぶまれた「ジャンさん体操+気の道入門ワークショップ」は、昨日無事終了しました。今週の2回は参加者が15,17人と、「いずるば」での限界まで達しました。大変嬉しいことでした。しかも、パフォーマンスをやった場所で撒いたチラシによって参加された方が増えてきたのは何より嬉しいことです。また、ミュージシャンの参加が増えたため、ジャンさんの好意で「ミュージシャン割引」が導入されたことも微笑ましいことでした。(日本のミュージシャンの状況をわかっていてこそですね。)
身体を使うワークショップは、誰でも参加できるし、こんな時代だからこそ、身体のことを考える必要を多くの人が感じ始めているのでしょう。また、竜太郎クンのおかげで、いつも会場が明るく、笑いに満ちていることもあって、「役に立つ」習い事をしているということから離れ、身体のことを素直に感じることができるようです。
ジャンさんのアイディアで今回途中から杖(じょう)を取り入れました。合気道で使う棒です。「気の道」でも使うのです。よく交番の警官がもっているアレです。警察では合気道が伝統的に取り入れられています。新大久保にある武術用具専門店でジャンさんと一緒に買った時、「そのまま袋にもいれないで街を歩くと、武器として捕まりますよ」と注意されました。ただの棒にしか見えないのですが、警官にはしっかり武器に見えるということ。
この杖を使うと、気の流れがカタチになって見えるので実感が増します。
合気道の創始者・植芝盛平氏と日本軍、出口王仁三郎氏との関係は興味が尽きないし、出口氏・大本教と能楽界との関係も面白い。軍と武術で言えば,海童道との関係にも繋がるわけで。(「sukiyaki and the chips」)
さて、
ジャンさん体操+気の道入門ワークショップ最終回の前に、明日のポレポレ坐用のリハーサルをしました。
じゅんこさんにとっても宮沢賢治は大きなテーマであるようで、「永訣の朝」「風がおもてで呼んでいる」をポレポレバージョンで再演することになりました。再び、ジャンさん、直毅さんの朗読も聴くことができます。
乾千恵さんの詩(詞)による曲もいくつか再演。「リンゴ追分」も試しました。(これは未定)
アンゲロプロスものでは、「クセニティス」(詩人が言葉を買うぞ)「ああセリム」「今日は私の日」「コルフーラ」でジャンさんが踊る予定です。
日本のこの時期に1ヶ月半滞在したジャンさんへの感謝も込めて多くの人達で場を共有したい気持ちです。お時間のある方は是非。