徹の部屋vol.13 ベースの森の中で

徹の部屋vol.13「ベースの森の中で」について、お伝えしなければならないことがあります。
香港で来日準備をしていたジャン・サスポータスさんがやむを得ず帰国し、いくつかのパフォーマンス、気の道ワークショップがキャンセルされました。
この4月16日に予定されているポレポレ坐「徹の部屋」での出演は、Skypeを通じてとのことになりました。
とりいそぎポレポレ坐へ行って、Skypeのためのテクニカルリハーサルをしてきました。無線LANがないために階下の映画館事務所から50mのイーサーネットケーブルを引き、(意外と安いですね~。)スクリーン、壁と試しました。
その内に、ブッパタールのジャンさんとSkypeが無事に通じました。16日はこれで行きます。先日のキッドアイラックアートホールでのSkypeも成功でしたので、ジャンさんも新たなことを考えているようです。最近ずっと一緒に仕事をしている映像アーティストのスタジオから様々な試みと共に踊ると言うことです。
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この小島のようなステージ5台に5人のベーシストが乗ります。

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このままでも味がありますが、大きな白いスクリーンにする案もあります。
外は、気味の悪い暗雲と急な雨、そして地震が起こりました。Skypeにはナエル王子もアンニャ姫も写っているので、おたおたなどしません。カフェのレジ近くには本橋さんがチェルノブイリで購入してきた籐細工のバスケットが天井からいくつも吊られています。それらが、警告を発するようにいつまでも揺れています。バオバブの大きな写真が、まるで止まっていた振り子時計が動き出したかのように時を刻みます。
ジャンさんは公演のことが気になって仕方ないようです。他のダンサーも呼ぼうか?とか、映像スタジオでバックライトで映像を当ててやってみようか、など真剣そのものです。ちょうど1年前に、ここで「ミモザの舟にのって」をやったね、やっぱり桜がきれいだったね、千恵さんもいて、裕児さんの絵もあって・・・など思い出話も普通の思い出話と位相が違っています。
16日のライブは、我らベースアンサンブル「弦・gamma/ut」のデビューでもありますし、これから3週間の集中ライブ・撮影の始まりでもあります。ドイツからの特別参加も、たまたま場所が違うだけです。気持ちは一緒にいます。
一時、アメリカに帰国していたパール・アレキサンダーさんも帰ってきました!それこそ親・知人・友人の引き留め・心配を振り切って帰ってきたのでしょう。まだまだ「こわいよ」と言っています。これからは被災者のためにも日本のためにもベースを弾くわよ、と覚悟を聞かせてくれました。
きっと普通でない、すばらしいライブになると思います。是非、ご来場いただき、時を止める瞬間を共有したいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
4月16日(土)開場19:00 開演19:30 
「徹の部屋vol.13、ベースの森の中で」 
Space&Cafeポレポレ坐 http://za.polepoletimes.jp/ 
中野区東中野4ー4ー11、予約:3000円/当日:3500円(ワンドリンク付き) 
予約:ポレポレタイムス社 03ー3227ー1405 event@polepoletimes.jp 
ゲスト:ジャン・サスポータス(ダンス) Skypeによりドイツ・ブッパタールより参加。

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