5日のライブが近づいてきました。
11月25日付けで書いた博多の恩人(西尾さん)の写真が出てきましたので、敬意を込めて掲載します。「よう思いだしてくれた」とお出ましになったのでしょう。
5日のライブでは、第一部に作品、第二部が即興演奏ということになりました。
第一部の予定は、西尾さん推薦の映画「めぐり逢う朝」から冒頭のリュリのトルコ風行進曲、マドレーヌさんの最期の時にマレに演奏させた「夢見る人」、作者不詳の美しい2曲を予定しています。
サント・コロンボとマレの最後の会話(本ではなく、映画からの抜き書きです。)
言葉で語ることのできないものを語るのが音楽です。だから俗世のものではない。王のものではない。
では、神のものですか?
違うなぜなら神は語られるからだ。
耳に?
誠の音楽は耳には語らぬ。
では金に?栄光に?沈黙に?
沈黙は言葉の裏側でしかない。
他の楽師達に?
違う。
愛に?
違う。
愛の悔恨に?
違う
自棄に?
あの供え物に?
それも違う だが供え物とは?
わかった 例の菓子か あれは何でもない。
わかりません。
わからぬ。
死者への贈り物と?
そのとおりだ。
言葉なき者達へのささやかな慰めと?
子供らの影に
靴屋の槌の音を和らげるものに
世に出ることの亡かった胎児たちに捧げるものと。
先ほどあなたは私の嘆きを聞いたはずだ。
遠からず私は死に曲も消滅する
それを悲しむものもおらぬ。
死者を呼び起こすその曲をあなたに託したい。
作者のパスカル・キニャールは、自身もビオラ・ダ・ガンバを弾き、音楽家を目指したこともあるそうですが、同じ音楽がナチのためにも使われうることを感じ、「音楽への憎しみ」(青土社)を書き、音楽へのアンビバレントな感情を表しました。その彼の言葉だけに、重みも増します。
その他には、Fクープラン、バッハとピアソラのフルートソロ、パスコアール、ジャコー・ド・バンドリン、バルトークその他を即興性を活かしながら演奏する予定です。
そして第二部は、第一部でやった曲たちを「破壊する」のでは全くなく、音楽が生まれる直前の状態を目指して、即興演奏をしたいと思います。
若干の席があるようです。御予約は、↓のとおり。
12月5日(日) デュオwith喜多直毅(vl.) カフェ・ズミ http://www.dzumi.jp/16:30開場・17:00開演3000円(ワンドリンク付き)席数が限られていますので、できれば御予約くださいませ。 予約先:travessia1027アットgmail.com アットを@に替えてください 武蔵野市御殿山1-2-3 キヨノビル7F