ギャラリー悠玄ライブ

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あっという間にもう四回目(四年目)になった銀座・ギャラリー悠玄ライブ終了しました。かつて月光荘(8Bの鉛筆を売っている画材店、現在は8丁目に移転、ちなみにこの8Bの鉛筆は、コントラバスの駒のほぞに塗っておくと駒の反りを防いでくれます。)があった古き良き銀座界隈。現在も階上に日本屈指のシェリーバーがあります。美術作家でもある佐藤省さんが仕切っているためもあり、独特の雰囲気をキープしています。

今回は、147人もの作家の作品が飾られています。私の友人、森妙子さん、久我通世さんの作品も今年から加わりました。

ここでしか会えないような人が多く、毎年楽しみにしています。その分、良いものを持って行かないと行けないという嬉しいプレッシャーもあります。今回は、みちのくトリオのさとうじゅんこさんに急に共演をお願いしました。

挙式・披露宴での演奏レパートリーもあるし、さらにそれを進めることもできるので、楽しみにしていました。挙式・披露宴は、会場の幾千幾万の経験から確固として出来上がっています。少しでも違うことをしようとすると大変な労力と工夫が必要です。そのために、このレパートリーの選曲・リハーサルで培った音楽の質・量は気がつくと、けっこう大きなものになっていました。それだけでも2ステージ以上楽にこなせます。

まず、インドネシアの古い歌を2曲。これらは新たにじゅんこさんが持ってきてくれました。三種の銅鑼、ガムランの打楽器、四種のシュルティ・ボックスで雰囲気を作ります。良い感じでした。

秋田生まれでジャワガムランをやっているということは、海流を逆さに見ると、じゅんこさんこそ「ミス・オンバク・ヒタム」なのです。ブンガワン・ソロから舟唄、そしてオンバク・ヒタム琉球弧編・桜鯛第三章抜粋を演奏。最後のメロディは、追悼の意味もあったので、歌われるのを聴いているとジーンを来てしまいました。歌のチカラは大きいです。

オンバク・ヒタム第三章で使ったリズムは、世界中の海のリズムを象徴するもののように感じています。そんな意味も込めて、ここでファド「暗いはしけ」を演奏。ファドはポルトガルの音楽ですが、このファド代表のような曲は実は起源がブラジルにあるというのが現在の説です。

ここで、少し即興演奏。「かいやぐら」と名づけて演奏。歌の生まれる直前、という私の大きなテーマを模索しました。

そして、乾千恵さんとの共作「夕暮れの数え歌」「星がかがやく」を演奏。舟の旅は日本海へながれ最上川を上ります。ということで「最上川舟唄」も演奏。民謡のメロディと日本語が空間に広がっていくのが目に見えるようです。外国の音楽をやっても良いけれど基本となる日本語の歌が本当に必要なのだと思いました。みんなが歌い出すようなものを作りたいです。

最後に、ヴィオレータ・パラの「ありがとういのち」を悠治さん訳で。生きていることのありがたさ。

アンコールに「恋のバカンス」。このところのザ・ピーナッツマイブームがここで1つまた花開きました。空間が一変して、じゅんこさんもノリノリ、聴衆の中に居た韓国舞踊の趙寿玉さんも踊り出して良い感じの祝祭空間でした。こういう流行歌のチカラを感じます。やることは多く、道程は長いです。ホント。

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