このごろ

なんだか気ぜわしい生活と体調不良、追い打ちをかける世の中の異常。今さら何言っているの、と言われそうだが、マスコミも、警察も検察もメチャクチャ。「社会」を成り立たせている振りをしていただけ。では、基盤を何処に置けばいいのか?自分の身体と言葉と音を基にして、耳を澄ませて本当(と信じたい)の声を聴き、誰かに語りかけ、繋がりたく願うのみ。

さまざまな企画の同時進行は、あまり得意ではないけど、やらねばならないときはやるっきゃない。ずっとそんな日々が続いている。

終了したものでは、9日の上大岡でのタンゴコンサート。(写真は今回のものではありません)田邊さん・長浜さんのペアは、言うに言われぬいろいろな障害を抱えつつ精一杯頑張っているので、応援する意味も込めて、年に1回このバンドに参加してタンゴを弾いています。今は、他にタンゴで呼ばれることの無いので、私がタンゴをやる唯一の機会ですね。事前に長時間のリハーサルをして身体をタンゴに馴染ませます。25年前に注入したタンゴの火はまだ身体のどこかにあるようです。午前の部は、キッズタンゴを称して、子供対象のタンゴ。もちろん「クロネコのタンゴ」だってやりますぜ。ハイ。午後の本番は、田邊さんの願いのこもった選曲で古典からピアソラ、オリジナルできっちり2部構成の演奏。

思えば、高柳昌行さんの手伝いで運転をしていた田邊さんが、高柳さんと私が参加していたタンゴ楽団のリハーサルで、ダニエル・ビネリやアルトゥーロ・ペノンのバンドネオンに接し、急遽バンドネオンを弾き始め、ブエノスアイレスに学びに行き、その後、もちろんいろいろあって、今日ここで弾いているわけです。不思議なものです。

今回は、トリオ・ロス・ファンダンゴスと演奏した時に出会ったダンスのケンジ&リリアナペアも参加。懐かしく思いながらも演奏できました。ケンジ&リリアナのダンスは、タンゴダンスの正統を踏まえつつも、逸脱した創作を加えるので、面白いですよ。リリアナが人形になってしまったり、二人で傘を持って暴れ回ったり。

10/31にエアジンで共演するPearl Alexanderとのリハも重ねています。彼女とも不思議な縁です。ずいぶん前にISB(国際ベーシスト協会)のコンヴェンション@リッチモンドで私の演奏を聴き衝撃を受けたそうです。日本語を学び、英語教師として新潟に赴任しました。昨年東京に出てきて、懸命に頑張っています。ダイアナ・ガーネットさんという国際的に評価の非常に高いコントラバスの先生のもとで楽器を習得、大学を卒業。普通ならそのままオーケストラに入ったり、ソロ活動をするはずのエリート路線です。しかし彼女は日本のサブカルチャーにひとかたならぬ興味を持ちます。大駱駝館から教えに来ていた若林淳さんから舞踏の手ほどきを受けたりもしたそうです。東京に出てきてから、すこしずつインプロヴィゼーションシーンで演奏を始めています。ジャンさん体操、ワークショップに参加・協力もしています。

マイキーとほとんど同世代で2人は良い飲み仲間、しかも2人とも強いの強くないのって。リハが終わると毎回、宴会、忙しいはずのマイキーもなぜか毎回います。(私の禁酒は1ヶ月を越えました。我ながら偉い?)異郷の地でひとりバイトをして暮らし、正統派とは言えないベースを弾き、もちろん楽器を電車で運んでいます。先日も心配する父親と国際電話で口論になったそうです。なかなか親には理解されないでしょうね。人のことは言えませんね。

ともかく彼女の良い面がでるように応援したいと思っています。

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