羊の歌(仮題)始動!

コントラバスソロシリーズ「羊の歌」@キッドアイラックアートホール

音響は良いに越したことないけれど、そうは言っていられない状況。何よりも気持ちの共有できる、音を待っていてくれる、信頼できるところで音をだすことが一番大事です。いかにおいしい食事でも、気の置ける人と、堅苦しいところで食べた日には、ありがたくも何ともない、速く終わってほしいだけ。

遠くて聞こえない人に届くための装置として始まったはずのPA(パブリック・アドレス)。こだわる技師はSR(サウンド・リインフォースメント)と呼んでほしい、と言います。音を補強する、という意味。作り出すわけではなかった。(耳を聾するスピーカーで私の耳は傷ついてしまいました。)

長年いろいろなところで音を出していると、その場の音は、その場のオーナーに似ているという法則が成り立っていることに気がつきます。オーナーの気持ちが壁に、椅子に染みこみ、さらにオーナーに似た人たちが集い、時間をかけて、場を、そして場の音を作っているわけです。それに誘われるように、演奏者の身体を通して「初めての」音が通って出てきます。演奏者にとって、発見が多いことは本当に幸せなこと。

明大前キッドアイラックアートホールの音響は本当に素晴らしい。新しいビルになってからもますます良い。こんなところでソロをシリーズでやれたらな、とずっと思っていました。昨年ゲストで演奏した時に、ちょっと話をしたら、ホール側も私にやってほしかった、ということがわかり、始動時期を探っていました。

「善は急げ」ということで、急な話ですが、4月28日から始めます。即興ソロ、そして中南米を中心とした歌、時にはバッハなども考えております。シリーズのタイトルを考えていて、ガット弦でヒツジ年なので「羊の歌」にしようかと思っていましたが、流行りのアニメや映画があるそうですね。加藤周一さんの岩波新書もあるし、「山羊の歌」だと中原中也もあるし、どうしよう?と思っているところです。ご意見があったらお聞かせください。

で、第1回は、ソロだけではなく、来日中のJane Rigler ジェーン・リグラーさんをゲストに迎えることになりました。いつかブログに取り上げたことがあります。カリフォルニア大学リバーサイド校でのインプロフェスで会った人。その後、久しぶりにネットで見つけたら、日本に居ました。半年間のグラントをもらっての滞在。仏教徒になり、日本に大変興味があると言うことです。5月初めには離日ということなので、急遽お呼びしたわけです。↓のプロフィールでは非常にアカデミックな人ですが、ミッシェル・ドネダやニン・ル・カンとの交流も長く、ミッシェルも「彼女は素晴らしい人で、ファンタスティックなフルート奏者だよ!」と太鼓判。ジェーンのブログにニンがコメントを寄せていたり・・・・

Jane Rigler (ジェーン リグラー)(アメリカ)(フルーティスト、作曲家、教育家、キュレーター)(ノースウエスタン大学卒業、カリフォルニア大学サンディエゴ校修士課程&博士課程修了)

ジェーン リグラー氏はフルートの新しい奏法&可能性を追求する演奏家&作曲家として知られています。ソリストとして、また室内アンサンブルの一員としてアメリカ及びヨーロッパのフェスティバルで数多くのコンサートを行なってきました。

“The Vocalization of the Flute(演奏しながら歌う)”という手法に精通し、現代オペラや実験シアター、ダンスパフォーマンス、インタラクティヴなエレクトロニクス系のアートフェスティバルなどで活躍しています。リグラー氏の作曲した作品はアメリカ各地や韓国、オーストラリア、フランス、スペインなどで演奏されています。

リグラー氏は演奏家としての活動以外に、ニューヨークの近代美術館MoMAで行われた“Relay~NYC!”というフェスティバルを組織したり、リンカーンセンターの教育プログラムに携わるなど、音楽を通じ広く社会とかかわる仕事を続けています。

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是非「羊の歌」(仮題)の出航にお立ち会いください。

↑の写真はカリフォルニア大学Riverside校のフェスティバルで、フェスティバルが始まる前に自主的に集まってセッションした模様です。ダンサーはミッシェル・ドネダの所属しているトゥールーズのIREA (Improvisation Researche Echanges Artistiques )http://irea.free.fr/のValerie Metivier さん。

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