バシストの休日

ポレポレ坐の翌日、羊3匹集まった。ベーシストは車移動が多いので、首都圏での演奏会の後は、ほとんど打ち上げができない。終電近い満員電車で、楽器を持って、しかも酩酊して乗り込むことは危険がともなう。実際この日も、片付けだけで遅くなり、瀬尾・内山の乗った車両では、酔っぱらいが醜態をさらし大変だったそうだ。

と言うわけで翌日お昼、丸善オアゾで集合。新しい東京駅付近はわかりにくいぜ。オアゾの画廊で、小林裕児さんの「緋色の山」が展示されている。ブログで触れたようにこの中に「コントラバシスト」が登場している。(なお、小林さんの新旧の作品展が池袋である。今の作風になる以前の超細密画を観ることができるようです。)

第二回小林裕児展 6/10〜6/15 西武池袋本店6街(南ゾーンC8) 西武アート・フォーラム 問い合わせ;03-5949-2663 作家来場予定6/14 13:00〜17:00

銀座に移動、大成節子さん個展。ここでも「月の調べ」という絵にコントラバシストが登場していた。久しぶりに会う人たちと歓談。30年来のおつきあいだから、家族のようなもの。

その後、電通通りを歩いていると、バシスト水谷浩章さんと再会。やあやあやあ。次のギャラリーは山崎博さんの写真展。(クリエイションギャラリーG8)なかなか見所満載の写真。昔の写真を集めた部屋には土方巽さんや燃えるピアノを弾く山下さんなどなど日本のサブカルチャーの記録。

その中に、タジマハール旅行団の写真があり、コントラバシストが楽器を横にして弾いて居るではないか!聴衆に背を向け、多くの電気装置を操りながらの演奏のように見えた。何か嬉しく三人とも「オーーっ!」

コントラバスを横にしての演奏は、ジョエル・レアンドルがジョン・ケージの作品を演奏するとき叩いたり、オーストラリアのMark Cauvinが輪ゴムを使って演奏するときに採用している。私たちの方法は、発想・動機ともに違い、偶然このスタイルに成ったもの。さらに可能性を引き出せると確信している。

娘が保育園時代、私の絵を描いてくれた時に、棒を持ってコントラバスを叩いていた!今だったら横にしているのだろうか。いずれにせよ変な父だ。

かくしてベーシストの休日は結局ベース三昧だった。

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